誰かに迷惑をかけたり不快な思いをさせてしまった時、“謝罪”するのが一般的なマナーですよね。直接会っていれば「ごめんなさい」と言葉で謝ることができますが、LINEなどでやり取りをしていた場合は“謝罪スタンプ”だけで完結するケースもあるようです。
スタンプは誠意が感じられない!?
とある女性は、友人の“謝り方”に不満を抱えている様子。「LINEを通して不満に感じていることを送ったら、友人から“謝罪スタンプ”だけが返ってきた…。メッセージが添えてあるならまだしも、スタンプだけで終わらせようとするのはすごく不快感を覚える」と怒りを露わにしています。
彼女と同じ考え方の人は多く、ネット上では「文章がないと、あまり誠意を込めて謝ってる気がしないよね」「親しい仲だったとしても、スタンプだけで謝るのはマナー違反だと思う」などの声が続出していました。
口頭で伝えるのがベター!?
“謝罪スタンプ”に対して悪い印象を持つ人が見られましたが、一方で「一応謝ってくれたことにはなるし、怒ってる内容が軽めのことだったら許せるかな」「長文や反抗的なメッセージが送られてきても返信に困るから、スタンプくらいでちょうどいい」といった声も。場合によっては、“スタンプでの謝罪”を気にしない人もいるようです。
とはいえ、深刻な内容の時は誠意が感じられる謝罪を求めたいですよね。そこで相手にきちんと謝ってもらう方法として、「軽めの内容ならLINEでいいけど、本気で謝ってほしいなら電話や直接会った時に伝えるべき」「文面だけだとニュアンスが伝わりづらいこともあるし、謝ってほしい内容はしっかり口で言った方がいいよ。相手もあなたの気持ちがわかりやすくなるから、謝り方も変わるんじゃないかな」などのコメントが寄せられていました。
お互いの気持ちを正しく理解するために、口頭でのコミュニケーションは非常に大切なのかもしれません。
上司へのスタンプ利用はアリ!?
LINEなどのチャットは友人や家族だけでなく、ビジネスシーンで活用する人も多いはず。では上司に“謝罪スタンプ”を送る行為に関して、許容できる人はどれほどいるのでしょうか?
ワークスモバイルジャパン株式会社は、以前30~50代のビジネスパーソン875名を対象に「新入社員から上司への社内チャットにおけるスタンプ利用に関する意識調査」を実施しました。
まずは「社内チャットで、新入社員が上司にスタンプを使用することをどう思いますか?」とたずねたところ、最も多かったのは「使ってよい」の32.1%。「積極的に使ってよい(23.1%)」という回答と合わせると、55.2%の人が新入社員のスタンプ利用に肯定的であることがわかります。
続いて「ミス指摘後『すみませんでした』スタンプを新入社員が上司に利用することをどう思いますか?」と質問。「どちらでもない(17.8%)」を除くと“肯定派”は33.5%で、“否定派”は48.7%でした。上司へのスタンプ利用は許せるものの、“謝罪スタンプ”は許せない人の方が多いようです。
チャットで人に謝る時は、相手に不快感を与えないように気をつけていきたいですね。
文/古山翔
参照/ワークスモバイルジャパン株式会社「新入社員から上司への社内チャットにおけるスタンプ利用に関する意識調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000020202.html