人間関係の悪化を招きやすい“お金の貸し借り”。仲の良い友人や仕事仲間からお願いされたら、つい貸してしまう人も多いと思います。しかし、「貸して」と頼ってきた人が家族だった時は、どう対処するべきなのでしょうか?
家族なら気軽に貸す人も!?
さっそくネット上の“家族内でのお金の貸し借り”に関するコメントをピックアップ。夫や同居中の姑などからお願いされる人は多いようですが、なかには「拒否すると気まずい雰囲気になるから断りづらい」といった声も。“断る”派が目立つなか、ほとんどの人は「断りにくい」と感じていました。
一方で、“貸す派”も一定数いる模様。たとえば「余程困っている状況であれば貸す。ひんぱんに頼まれた際は断りますね」「家族なら気軽に貸してしまう。もちろん、ちゃんと返せる場合に限るけど」などの意見が。家族は関係が途切れにくい存在のため、貸すまでのハードルが低いのかもしれません。
家族でも貸さない人の理由
断れない派と貸す派の主張以外には「家族でも貸さない」という意見も。理由として「お金の貸し借りは家族でもトラブルのキッカケになる。モヤモヤしないためには、貸さないのが一番です」「“借り癖”がつくので、絶対に貸しません。家族は特に甘えやすい存在だから、より厳しく対応するべき」といったコメントが寄せられています。
様々な意見を見てきましたが、基本的には家族間でも“お金の貸し借り”をNGにしている家庭が多数。しかし「お金を貸さない」と判断すれば、相手の“お金に困った状況”は変わらないままです。
家族としてサポートできる方法を見ていくと、「無駄遣いをしていないかチェックする。浪費が減れば、お金に困ることも少なくなるはず」「足りないなら働くしかないと思う。私は副業やアルバイト探しを手伝うかな」などの声が。他の解決策を一緒に考えることで、“お金が足りない”問題の再発を防いでいました。
4人に1人がお金の貸し借りで仲が悪くなり…
シビアに捉える人が多い“お金の貸し借り”。家族以外では友人や知人に借りるケースも考えられますが、貸し借りによって仲が悪くなる場合はあるのでしょうか?
株式会社CyberOwlは、以前“友人や恋人からの借金に関するアンケート調査”を実施。まず回答者(320人)に“友人からお金を借りて仲が悪くなったことがある?”とたずねたところ、75%(241人)が「いいえ」と答えました。「はい」は25%なので、4人に1人が“仲が悪くなった”と感じていることに。やはりお金の貸し借りは“関係を悪化させる要因”になるようです。
ちなみに同調査では“お借りを借りて後悔した理由”も質問。回答者からは「借金があることで、常に自分が弱い立場にならざるを得なかった」「返せると思って借りたけど、結局返せなかった。謝ることもできずに、そのまま借りっぱなしになっている」などのコメントが寄せられていました。
冷静な判断が求められる“お金の貸し借り”問題。家族や友人の関係を崩さないためにも、お金に関する問題は慎重に対処していきたいものですね。
文/牧野聡子
参照/株式会社CyberOwl「友人や恋人からの借金に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000053577.html