妻の通販

通販で便利な家事グッズを買ってウキウキしていたら、夫に「またそんなの買って、本当に使うの?」なんて水をさされてしまうこと、ありませんか?

 

無駄遣いはしてないし、必要だから買ったのに…。夫も趣味の道具を買っているのを棚に上げて文句を言われると、ついケンカに発展してしまうことも。

 

お互いのお金の使い方にモヤモヤしてしまうとき、どんなふうに歩み寄ればいいのでしょうか?心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんに聞きました。

ポチる前に購入品と理由を宣言しよう

外出する機会が減り、ネットショッピングを利用することは多くなりましたよね。


夫も在宅の機会が増え、妻が通販で買った荷物を目にすることが増えたかもしれません。


一般的に夫は、自分の趣味の道具やコレクションなどにおこづかいを使うことが多いです。一方で妻は、自分のためだけにいいものを買う、というよりは、家族のものを買うことが多い気がします。それなのに夫に「また買ったの?」なんて言われるとカチンときてしまいますね。


この時、やってはいけないのは「あなただって買っているじゃない!」と反撃してしまうこと。これをすると、答えの出ない水かけ論になってしまいます。または「いいじゃない必要なものなんだから!」と押し切るのもNG。


この場合は夫に、どういう理由でなぜ買ったのかを、冷静にきちんと説明して納得させるのが一つの方法です。


あるいは、購入するときに「これがこういう理由で必要だから買うね」と、お互いに報告しあってから購入するのもいいでしょう。


共働き夫婦の収支管理は家庭によってさまざま。


自分の稼いだお金は自分で好きに使ってもいいじゃないか、という人もいるかもしれませんが、二人の収入は家族の共有財産。


夫婦は家族の共同経営者です。より良い経営のためには、財務経理は一緒に管理する必要があります。お金のことは、明白なら明白なだけいいと思います。できるだけ報告しあっておけば、トラブルが減りますよ。


最後に、気をつけてほしいのは、愛とお金は別物だということ。「愛しているから頑張って稼いでくれる」わけではないし、「好きなものを買わせてくれないから愛していない」わけではありません。


愛とお金を混ぜないように気をつけてくださいね。

監修/五百田達成(いおたたつなり) 取材・構成/早川奈緒子 イラスト/本村誠