「子どもを見ていて」と頼んだのに、ふと気づくとスマホゲームに熱中している…そんな夫の姿にイライラしてしまうことはありませんか。
子どもと一緒に遊んでほしいのに、スマホ画面ばかり見ているなんて、子育てする気がないのかな…と思ってしまいますよね。
家族で過ごしている時間はスマホゲームをしないでほしい!
この気持ちはどう伝えればいいのでしょうか?心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんに聞きました。
テレビゲームにしてもらうだけで結果は変わる
家族と過ごす時間に、夫が一人でスマホゲームをしていると気になりますよね。
どうして嫌な気持ちになるかというと、それは夫が一人の世界に勝手に入ってしまうからです。
スマホの普及に伴い、家族の会話はずいぶん減ったのではないかと私は思っています。スマホはそれぞれが好きなタイミングでコンテンツを楽しむことができて便利ですが、それが家族の時間を奪っているのだとしたら使い方を考えないといけません。
夫がスマホゲームに没頭しているなら、テレビでプレイしてもらうのも一つの手だと思います。
ゲームを大きい画面に映し出し、二人もしくは家族で見る。家族みんなで参加できるゲームなら、それがコミュニケーションになります。
「パパその手はずるい!」とか「このアイテムは便利だよね」なんて、楽しい時間が過ごせるかもしれません。
子どもにゲームのルールを設けている家庭では、同様に親のルールを作るのもありです。
「何時〜何時は家族の時間だからゲームはやめよう」「子どもと一緒の時はスマホゲームはやめよう」と、一緒にルールを作ってみてはどうでしょうか。
「テレビでプレイ」「ルール設定」どちらにしても、まずは「家族との時間はゲームをやめてほしい、子どもにも悪影響かもしれないから心配だ」という気持ちを伝えてみることが前提です。
それで夫が「いや、これは俺にとって大事な時間だからどうしても譲れない」と主張するなら、そこからは話し合いです。
もしかしたら何も考えずにぼーっとゲームをすることが、夫にとって仕事で疲れた頭を放電させ、リラックスできる、癒しの時間なのかもしれません。
話し合いをして、お互いに満足のいく家族の時間を過ごしてくださいね。
監修/五百田達成(いおたたつなり) 取材・構成/早川奈緒子 イラスト/本村誠