仕事は業務だけでなく、職場の人たちと良好な関係を築くことも大切。しかし先日、ネット上には「自分がやってない業務に口出しする人が嫌」というお悩みが。どのように対処すれば“口出しする人”と上手に付き合っていけるのでしょうか?

知ったかぶりがウザい

職場の人間関係に関する悩みを明かしたのはOLのAさん。詳しく状況を見ていくと、ことの発端は同僚からの“口出し”行為です。彼女は「1度も担当していない業務なのに、『~した方が良い』と声をかけてくる」「何もわかっていない同僚に口出しされるのが不愉快」と本音をもらしていました。

 

わかっていない人に口出しされるのは珍しい場面かと思いきや、意外にも彼女の悩みに共感する人が続出。たとえば「私の同僚もよく知ったかぶりをします。シンプルにイラッとするからやめてほしい」などの声が。未経験者からの意見には“ありがた迷惑”という印象を抱く人が多いようです。

参考になる場合も?

“口出しされたくない”派の声が目立つ一方で、「気づいたことを言ってくれるのはありがたい」と主張する人も。「助かる」との声は多く、「自分で気づけなかった部分を知れる。未経験者だからこそ気づく部分もあると思う」「担当外の人であっても、プラスになる意見なら参考にするべき」といった意見が上がっていました。

 

実際に未経験者からの意見が役に立った場合もあるようで、「口出ししてくる同僚の助言を取り入れてみたら、すんなりと問題が解決した。“聞く耳を持つこと”の大切さを痛感」などのコメントが。“口出し”行為を迷惑に思うより、1つの意見として受け止めた方が良さそうです。

 

とはいってもすべての助言が役に立つとは限りません。まずは、自分にない新たな視点で参考になると感じた意見を心に留めておくといいかもしれませんね。

口出しが“おせっかい”にならない方法

ここまでは口出しされた側の主張を取り上げましたが、反対に口出しした人はどのような感情を抱いているのでしょうか。ネット上には「親切心で声をかけたのに冷たくされた…」とのコメントが多数寄せられていました。

 

それでは、相手をイラつかせずに助言するためにはどうすればいいのでしょうか? メンタリストのDaiGoさんは、以前に自身のYouTubeチャンネルで“相手に感謝される&人間関係も良くなる人助けの方法”について解説。

 

DaiGoさんいわく、相手から助けを求められるまでは人助けをしない方が良いのだとか。一見冷たい対応にも思えますが、それを実証する研究結果も出ているといいます。

 

ミシガン州立大学などがおこなった研究によると、自ら進んで人助けをした場合は“相手から感謝される確率が低い”との結果が。しかも、助けられた人の“自尊心”が低下するだけでなく、助けた人の“やる気”も低下したのだそう。求められていないのに助ける行為は、お互いにデメリットしかないという皮肉な結果になりました。

 

そこでDaiGoさんが対策法としてすすめていたのが「5分ルール」。5分ルールとは、“困っている&助けを求めてきた人を助ける”“約5分手伝う”の2つを守るというメソッドです。“おせっかい”と思われがちな人は、ぜひ取り入れてみてください。

 

迷惑に思われる可能性が高い“口出し”行為。気軽に意見を交換できる関係になれたら理想的ですね。

文/河井奈津
参照/DaiGo公式YouTube「実は迷惑がられる【やってはいけない親切】とは?」https://www.youtube.com/watch?v=Uwzpe-05g88