コロナ禍で外出時のマスク着用が一般的になりました。それと同時に増えてきたのが、「マスクニキビ」の悩み。マスクで覆われた口元や頬にニキビができ、なおかつ治りにくいという肌トラブルが多くの女性を悩ませています。
そんな中、「ロゼット洗顔パスタがニキビに良いらしい」と、昨年SNSで話題を集めました。
その理由は何故なのか。今回は、ロゼット株式会社のマーケティング部に所属する島田さん、泉さんに、ロゼット洗顔パスタがニキビに効果的だという理由やコロナ禍での世間の反応について伺いました。
コロナ禍で過去最高の販売個数を記録したアイテムも
── SNSで「ロゼット洗顔パスタが効く」という投稿が増えたことはご存知でしたか?
島田さん:
例年、ロゼット洗顔パスタは5月~9月など夏の需要期に販売が伸びる傾向にありました。しかし2020年は、2~3月あたりから販売が伸び始めました。コロナの影響でマスクをする方が増え、“洗顔”に対する意識が高まったことが1つの要因と考えています。そのまま販売の伸び率は衰えることなく、2020年の7月~8月はさらに勢いを増しました。
SNSでロゼット洗顔パスタについての投稿が増えていたことは知ってはいましたが、ドラッグストアやバラエティショップのスタッフさんが、それをいち早くキャッチして、店内の目立つ場所に商品を展開してくださったことも売り上げに影響しているように感じます。
──洗顔料の「ロゼット洗顔パスタ」は、多様な種類がありますが、売り上げが伸びたのはどの商品ですか?
泉さん:
水色のチューブタイプ「アクネクリア」と、緑色のチューブタイプ「海泥スムース」の2つが特に伸びており、2021年1月にはアクネクリアが過去最高を記録しました。
ニキビの予防というよりはケアニーズ…「ニキビを治したい」というユーザーの心理が高まったように感じています。マスク生活の中で、肌あれ・ニキビ悩み、毛穴つまりや肌のざらつきといった肌悩みを実感する方が増え、ケアしたいという衝動からニキビ予防、毛穴対策ができるロゼット洗顔パスタのアクネクリアと海泥スムースの購買行動に繋がったのかもしれません。
それから、肌の透明感対策を意識した紫色のジャータイプ「ホワイトダイヤ」は、昨年
12月には、過去最高の販売個数を記録しました。ニキビ対策に効果的な青色のジャータイプ「荒性肌」も売上が伸びています。ロゼット洗顔パスタはニキビに効果的!?その理由とマスクニキビのメカニズム
──SNS で話題になり、コロナ禍で売り上げも伸びたというロゼット洗顔パスタですが、ニキビ対策に効果的な部分は、どのようなところにあるのでしょうか。
島田さん:
前述した
2種類のチューブタイプについては、汚れや皮脂を吸着する海泥が配合されており、毛穴の汚れや皮脂がすっきり落ちる使い心地のため「ニキビに効く」と口コミされるユーザーさんもいらっしゃいます。水色の「アクネクリア」は、海泥に加えて、ニキビの炎症を抑える有効成分である「グリチルレチン酸ステアリル」が入っています。
また、箱型のジャータイプ洗顔料は、「イオウシリーズ」と呼ばれていて、青色の「荒性肌」と赤色の「普通肌」には、「グリチルレチン酸ステアリル」に加えて「イオウ」、「感光素201」というニキビをケアする有効成分が3種類入っています。
──肌悩みに合わせてアイテムを選べるのも魅力ですね。マスクを着けるようになってニキビに悩む人が増えた理由についてはどう考えますか?
泉さん:
マスクニキビに悩む人が増えた要因は2つあると思っています。1つ目は「マスクの擦れ」。常にマスクと肌が接していることで、肌が擦れてしまい、バリア機能の低下を及ぼす可能性があります。
2つ目はマスク内の湿度が高くなることで、肌表面の温度が上がります。その状況がニキビの原因と言われる「アクネ菌が繁殖しやすい環境」を作ってしまうと言われています。この2つが影響してしまうため、「マスクを着けてニキビができやすくなった」という人が増えたのではないでしょうか。
マスクニキビと普通のニキビは、別物ということではなく、マスクを着用することによって、「よりニキビができやすい環境になっている」ということだと思います。
──マスク着用によって菌が繁殖しやすくなった環境を改善するために、殺菌効果や抗炎症作用が期待されるロゼット洗顔パスタに注目が集まったということなんですね。
島田さん:
ニキビの改善にはやはり殺菌が必要です。湿度によって増えてしまったアクネ菌への対策や、深いニキビの悩みには、殺菌作用が優れている青い箱の「荒性肌」を、
“予防”という観点での日常的なケアには、ジャータイプと比べてマイルドな配合の水色チューブタイプがおすすめです。
──数ある「ニキビケア洗顔料」の中で、ロゼット洗顔パスタが支持され続けている理由についてはどうお考えですか?
島田さん:
ロングセラーであることの信頼と、実際に使用いただいた方からの効果実感の声が、世代を超えて支持され続けていることが理由の
1つではないでしょうか。
──お二人も、肌の状態に合わせて洗顔料を使い分けているのですか?
島田さん:
ニキビができてしまった時は、青い箱の「荒性肌」か、水色チューブの「アクネクリア」を使い分けています。私もコロナ禍でマスクをつけ始めた頃、ニキビができやすくなりましたが、特別何かを変えたということはなく、この2種類の洗顔料を使い分けることで、通常の肌に戻せているので、そこまでストレスは感じませんでした。
泉さん:
私も数種類のロゼット洗顔料を使い分けていて、普段は透明感対策の紫色のジャータイプを愛用。元々、大人ニキビが周期的にできやすく、コロナ禍では、できたニキビが治りにくくなりました。おそらくマスクが常に触れて刺激になっているからでしょう。ニキビができたり毛穴が気になる時、肌悩みが深くなった時は、青い箱「荒性肌」を使って、朝はチューブタイプの緑色「海泥スムース」で毛穴をスッキリさせています。
…
現在、島田さんと泉さんは、「マスクを外せるようになったとき」に必要とされるものは何か、アフターコロナを視野に入れて商品開発を行っているそうです。
汚れ吸着成分やニキビ有効成分が配合されたロゼット洗顔パスタが、コロナ禍で注目を集めたように、アフターコロナではまた違った悩みが出てくるかもしれません。肌トラブルと向き合い、健康肌をキープするためには、肌状態に合わせて洗顔料を使い分けるなど、適切なスキンケアが大切だということを、改めて感じることができました。
PROFILE
泉志穂さん(左)マーケティング部 マーケティング1課 主任 島田 亜紗子さん(右)マーケティング部 マーケティング1課 課長
取材・文・撮影/佐藤有香