2020年から続くコロナ禍で、子供たちの交友関係も大きく様変わりしました。

 

感染を広げないために、お互いの家に遊びに行くこともずいぶん減ったと思いますが、高齢者と同居しているなどでなければ、毎日園や学校で会っている子供同士で遊んだり、同じマンションの子が家に短時間遊びにきたりする機会はあるかもしれません。

 

しかし、予定の時間になっても「まだ遊びたい」と言ってなかなか帰らないときは、どう対処したら良いでしょうか?

 

ママ友関係を考えると強く言えない…という人も多いかもしれません。

 

今回は、ママたちの体験談もまじえつつ対処法を考えてみたいと思います。

よくある「帰りたくない」のパターン

まず、過去の困った経験を話してくれたのはWさん(38歳・4歳児と2歳児のママ)。

 

「年少さん(3歳児クラス)の時も、幼稚園のあとで家に遊びに行き来していたのですが、たいてい5時になるとママたちの誰からともなくお片付けだね、と立ち上がり、子どもたちもすんなり解散していたんです。でも、年中のクラス替えで新しく知り合った子たちに初めて来てもらったら、5時にあるママがそろそろ帰るよと声をかけたら、まだ遊びたいー!とゴネだしました。それを見た他の子も便乗して、押し問答が小1時間…うちの子は居心地悪そうにしてるし、私も割って入りづらく、疲れてしまいました」

 

また、Hさん(30歳、3歳児のママ)は、

 

「最初に遊びにきてもらった時に、ママ友がそろそろ帰ろっかと言ったら、お子さんがイヤだ!と言うので、ママが強めに言うと泣き出してしまって。つい、うちはまだ大丈夫だよって言ってしまったのが良くなかったんでしょうね、次からその時間まで帰ろうと言わないようになってしまいました」

 

と話します。

「うちは大丈夫だから」って…こっちは大丈夫じゃない!

幼稚園児になると、お子さんだけを預かり夕方迎えに来てもらうこともありますが、Sさん(35歳・5歳児のママ)は、

 

「もうすぐママがお迎えに来てくれるからお片付けしようねと言って片付けはじめたところで、下の子が寝てしまって家を出られないから30分後でいい?と連絡が。たまにならいいのですが、月に2~3回ペースでそんな感じなんです。反対に遊びに行かせてもらった時は、もっといてくれてもいいよ!うちは大丈夫だからと言ってくれるのですが、お風呂やごはんの時間もあるし、こっちは大丈夫じゃないと言いたい…」

 

と嘆きます。

帰らない子への対処方法、なにが正解?

家に遊びに来た子がなかなか帰りたがらない時や、ママ友が相手の家の都合に無頓着な場合にはどんな対処法が効果あるのか、経験者に聞いてみました。

 

「解散する時間を決めておくのが鉄則ですね。夫が帰ってくるから…というのがカドが立たないと思いますが、マンションが同じなどで帰宅が遅いのを知られているなら、お風呂でもピアノの練習でもいいので理由をつけて」

 

「本来は相手のママが責任もって帰らせるべき。でもなかなか毅然と動いてくれない場合は、こっちが主導で”帰るしかない流れ”を作ります。15分前になったら、はいお片付けの時間だよ!片付け競争・よーいドン!などと言いつつ一緒にどんどん片付ける。玄関までお見送りしようね~と子どもたちを誘導する、などですね」

 

「息子が小さい頃は、バイバイの時間が近づいたら、おもちゃを擬人化して、楽しかったね、みんな、ボク眠くなってきたから箱に入れてほしいな~等と言うと、どの子もわりと喜んで片付けてくれ、スムーズに遊びが終わりました」

 

「どうしても帰りたくない!遊びたい!という子には、本当はママから言ってほしいんですが、それだと次は遊べなくなっちゃうよ!また遊びたかったら、ちゃんとお片付けしてお約束の時間に帰ろうね、と私から言います。子供ってすごく大人の本心を見抜いてて、交渉の余地なしと分かればすぐあきらめます」

 

「私のほうに、こんなに楽しそうにしているしちょっとくらいいいかな~というブレがあるときはすぐ見破られてしまいますね。もうちょっともうちょっと、となるので、心を鬼にして時間を守るようにしています」

 

「もし、まだいてくれてもいいなら、相手のママと話して、あと30分ね!早く遊ばないとすぐ過ぎちゃうよと言って、30分経ったら今度は絶対譲りません」 などなど。

 

基本は、迷いを見せずに明るく、帰るのは「決まったこと」として進めるのがコツのようです。

おわりに

2021年の現在は、コロナの影響もあり、こういった問題で悩むことは比較的少ないと思います。

 

また、保育園に通っているお子さんは園が終わってから家の行き来をすることはあまりないため、お友だちが帰りたがらなくて困る…という状況は幼稚園ママと比べると少ないでしょう。

 

しかし、以前のようにある程度自由に交流ができる世の中になったり、お子さんが入学して親の付き添いやお迎えなしで家を行き来するようになったりすれば、こういった場面に遭遇する可能性もあります。

 

その時のため、今回の体験談も参考にしてシミュレーションしておくのもいいかもしれませんね。

文/高谷みえこ