仕事をしていると上司から指示を受けることがあるはず。しかしその指示内容が間違っていたり、おかしいと思った時は言いにくいものですよね。世の中のビジネスパーソンは、どのように上司へ指摘しているのでしょうか?

間違いを指摘すると逆ギレされる…

上司とのコミュニケーションに悩んでいる女性は、「上司から書類を渡されながら『これおかしいよね。直して』と言われた」「でも上司の認識が明らかに間違ってて、気を遣いながら説明すると逆ギレされてしまい…」と悩みを打ち明けています。

 

「指摘しても意味がない」と落ち込む女性だけでなく、ネット上では同様のケースが続出。「金曜日にやるよう指示された業務が、実際は木曜日にやっておかなきゃいけないものだった。後から『なぜ確認しないんだ!』と叱られてしまったけど、どう対応すべきだったんだろう」などのエピソードがみられました。

指摘するのではなく質問にすべき?

一方で上司の間違いを違和感なく指摘している人も。指摘する派の人によると、間違いを指摘する際の態度が問題なようです。「すごい怯えた感じで指摘したり、必要以上にへりくだって指摘するのはダメ。ナチュラルに指摘すれば良いだけだよ」「いきなり『それって違いますよね』みたいに指摘するのは良くない。話を1回『そうなんですね』と受けてから指摘するのがベスト」といった意見が寄せられていました。

 

また指摘するのではなく、上司自身に間違いを気づかせる質問をする人も少なくありません。ネット上では「間違ってるところに対して、『ここがよくわからない』と質問してみたら?」「自分の考えを示した上で、『私はこう思うんですがどうでしょうか?』と聞くと良いよ」などのアドバイスも。

 

ちなみに上司の間違いを指摘しない人は少数派。間違いを見つけて、気づいたまま実行に移すのはさすがに得策とは言えません。直接指摘しないという人も、「上司の上司に相談する」などの方法を取っています。

嫌いな上司の特徴は?

上司の間違いを指摘できない人は、逆ギレや意見が通らないことを心配している様子。たしかにどのようなアプローチをしても逆ギレする上司もいそうですが、実際にはどのくらいいるものなのでしょうか? 以前公開された「女性経理社員の上司に対する意識調査」(経理プラス調べ)の結果をご紹介しましょう。

 

「職場に嫌いな上司はいますか?」と聞いたところ、「いる」「どちらかというといる」と答えた人は合計61.5%にのぼりました。続けて「なぜその上司を嫌いだと思うのか」と質問。最も多く寄せられたのは、26.8%で「態度が大きい、偉そう」という回答です。他にも「上司や他部署に意見を通せない(25.2%)」「ミスの責任を取らない。部下のせいにする(15.4%)」といった理由も。

 

嫌いな上司は少なからずいますが、自分の対応次第では上司の考え方も変わるはず。もし間違いに気づいた時でも、お互いに嫌な思いをしないよう指摘したいですね。

文/河井奈津
参照/株式会社ラクス「女性経理社員の上司に対する意識調査」https://keiriplus.jp/news/keirigirl_report/