今年1月、東北楽天ゴールデンイーグルスへの入団を発表した田中将大さん。野球選手としての活躍も目覚ましいですが、2人の子どもを持つ父親でもあります。今回は田中さんが明かした“自身の経験を踏まえた教育方針”に注目していきましょう。

子どもが夢を持てる環境づくりが大切!

今年2月に田中さんは自身の公式YouTubeチャンネルに「【“田中将大”が出来るまで】少年時代の夢と教育方針・坂本勇人との思い出」という動画をアップしました。動画内で語った子育てのテーマは「夢を持つことの大切さ」。「子ども自身がなにか思うことが必要なんじゃなくて、その周りにいる親だと思うんですよね」と前置きした上で、「楽しくやらせてあげる環境づくりが大事」と語っていました。

 

さらに環境を作ってあげると、子どもは様々なものに興味を持ち、得意なことを見つけていきます。環境を作ってサポートすることは大切ですが、決して甘やかすわけではありません。田中さんは自身の子育てについても、妻・里田まいさんと話し合った上で「できるだけ興味を持ったことはやらせてあげたい」という信念を掲げています。

将来の夢は野球選手ではなかった!?

田中さんの教育方針に対し、コメント欄では「マーくんが言うとめちゃくちゃ説得力があるな…」「やらせるんじゃなくて、あくまで環境を用意することが大切なんだね」といった声が寄せられています。

 

そもそも田中さんが野球に興味を持ったのも、父親と祖父の影響。父親たちと一緒にナイター中継をよく観ており、おもちゃのボールやバットで遊び始めました。そして小学校時代に少年野球の練習風景を観ていたところ、監督から声をかけられたことがきっかけに。

 

ちなみに田中さんが小学生の頃、将来の夢として掲げていたのは「世界平和」でした。もちろん「プロ野球選手になりたい」という夢もおぼろげながら描いていましたが、小学生時代は何よりも世界平和を願っていたそうです。

田中さん流の「指導方法」って?

子どもの教育方針を語った田中さんは、他の動画で「指導方法」についても言及しました。まずは野球人生を通しての経験から、「厳しさとか緊張感や空気感を持ってプレイするのは必要」とコメント。しかし単に怒鳴りつけるような“注意とは別のベクトルを向いている指導者”は否定しています。

 

彼が理想とする指導は“なぜこうなるのか”“なぜこうしなきゃいけないのか”といった部分を紐解き、説明していく方法。ただ練習中のピリピリした雰囲気は試合中にも活きるので、指導者ではなく選手たちで雰囲気を作っていくことが大切だといいます。田中さんの言葉はビジネスパーソンにも響いたようで、「できるだけロジカルに考えて指導したほうが良いよね」「たしかに昔と違って職場での緊張感は薄れてるかも…」という声も寄せられました。

 

子どもが楽しく過ごせるかどうかは、周りの大人たちの振る舞いも影響します。夢や興味を持てるよう、田中さんの教育方針も参考にしてみてはいかがでしょうか?

文/長谷部ひとみ
参照/マー君チャンネル 田中将大「【“田中将大”が出来るまで】少年時代の夢と教育方針・坂本勇人との思い出」https://www.youtube.com/watch?v=vrHDvKjkI-0
マー君チャンネル 田中将大「【“田中将大”が出来るまで】人生の決断。北海道に行ったワケ&マエケンはエース。その時僕は...」https://www.youtube.com/watch?v=mFChognC-Po