乾物の中ではイマイチ存在感が薄い「麩」。しかし実はヘルシーな食材で、同じ小麦粉で作られた食パンと比較すると糖質は6分の1以下だそうです。今回は今年2月放送の『あさイチ』(NHK)で紹介された、麩を大変身させるアレンジレシピを見ていきましょう。

ふわふわ食感がクセになる「たまご焼き」って?

麩を活用するには少し準備が必要。ポリ袋に麩を入れ、麺棒などで砕いて粉状の「お麩パウダー」にします。パウダー状にすれば様々な料理にちょい足し可能で、美味しくアレンジできますよ。

 

まずは「お麩で! ふわふわたまご焼き」のレシピからご紹介。最初に卵2個を割り、卵白の部分に「お麩パウダー」5gをふりかけます。3分ほど放置して麩を戻したら、みりん・しょうゆ各小さじ1を加えた後に溶きほぐしてください。溶いた卵の半分はサラダ油適量を引いて熱した卵焼き器に投入。全体に卵を広げた後、半熟になったタイミングで向こう側から少しずつ手前に折りましょう。空いたスペースにサラダ油を薄く引いて残りの卵を加え、だし巻きの要領で折りたたんでいきます。器に盛り、お好みで青じそと大根おろしを添えれば完成です。

麩がハンバーグのつなぎとして活躍!

続いては、麩を使ったジューシーなハンバーグのレシピを見ていきましょう。ハンバーグにはつなぎとしてパン粉などを入れるのが一般的ですが、麩を活用すれば必要ありません。まずは粗めの「お麩パウダー」20gに牛乳を入れて、2~3分間放置。麩を戻したら、合いびき肉100gと塩小さじ1/4、こしょう少々を入れます。よく混ぜ合わせたらタネを等分し、小判型に成型。表面には細かい「お麩パウダー」適量をまぶしましょう。

 

サラダ油小さじ2を熱したフライパンにハンバーグを並べ、中火で3~4分間加熱。裏返してから蓋を閉め、弱火で2分間ほど焼きます。最後は皿に盛りつけて、お好みでトマトやゆでたブロッコリーを添えればできあがり。

 

様々な麩の活用方法に、ネット上では「めちゃくちゃ肉汁が出てておいしそう!」「お麩って和食のイメージがあったけど、かなり印象が変わった」などの反響が寄せられました。

パンの代わりに麩を活用した「麩レンチトースト」

使い方次第でハンバーグに変身する麩ですが、スイーツにもアレンジ可能。ロバートの馬場裕之さんは自身の公式YouTubeで、麩をフレンチトーストにアレンジするレシピを公開しています。

 

同レシピにはお湯で戻した麩50gを使用。フレンチ液は順番がポイントで、最初に卵1個と砂糖大さじ1を混ぜ合わせてください。次に牛乳100ccを投入して混ぜたら、麩の水けを搾って準備完了。麩にフレンチ液をたっぷりと吸わせて、バター10gを溶かしたフライパンで焼けば完成です。中までトロトロなフレンチトーストに仕上がりますよ。

 

これまで活用したことがないという人も、ぜひ普段の料理に麩を取り入れてみてくださいね。

文/牧野聡子
参照/『あさイチ』公式サイト「クイズとくもり ヘルシー&万能“お麩(ふ)”SP」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210202/1.html
馬場ごはん〈ロバート〉Baba's Kitchen「【幸せ食感】ぷるふわ♪麩レンチトースト」https://www.youtube.com/watch?v=lyWAfJK5djE