オリエンテーションのコツのイメージ画像

新入社員のために開かれるイベントといえば「オリエンテーション」。多くの会社では新人研修の一環として実施されていますが、どのような方法が効果的なのか気になりますよね。そこで今回は“オリエンテーションに必要なポイント”をおさらいしましょう。

緊張感を与えないのが大切!?

そもそもオリエンテーションは、社会人に求められる“基礎的なスキル”を習得する場です。一般的にはビジネスマナーや業務に関する専門知識、会社のルールなどを学習。仕事に必要な知識を把握することで、“働く姿をイメージできる”というメリットがあります。

 

また説明を受けるスタイルだけでなく、新入社員にアクションを起こしてもらう場合も。会社によっては新人同士で自己紹介をおこなう「レクリエーション」や、業務の疑似体験をする「ロールプレイ」を実施。ゲーム形式で開くことが多いため、新人が気軽に取り組めるのもポイントです。

「グループワーク」で“論理的思考”を育成?

職場の人との交流や業務内容の理解に不可欠なオリエンテーション。マナーや実務の知識以外には、ビジネスシーンに欠かせない思考方法「ロジカルシンキング(論理的思考)」もマスターしたいところ。そんな時に最適なのが「グループワーク」と「ディスカッション」です。

 

実際に経験した人からは「その場で組んだチームで、例題の解決策についてディベート。いろいろな考え方を学べて、チームワーク力も向上した」「ロジカルに説明する力が鍛えられた印象」などの声が。理想の答えを求めるためにおこなう話し合いは、“問題解決能力”を伸ばすトレーニングにもなりますよ。

 

オリエンテーションは社会人として必要なスキルを学ぶのはもちろん、「ビジネスで通用する考え方」「仲間意識の向上」をフォローするのも大切。実施する際は、必要な項目をバランスよく取り入れてみてはいかが?

内定者が不安に思っていることは「自分の能力」!?

オリエンテーションの実施内容を見てきましたが、他には新入社員の不安を取り除くという効果もあります。そもそも新入社員は、どのような不安を抱えている場合が多いのでしょうか?

 

以前実施されたアンケート調査(ラーニングエージェンシー「内定者の意識調査」)では、「これからの仕事に対して『やるぞ!』という気持ちをどの程度お持ちですか?」と質問。高い意気込みの人(70%以上)は92.1%という結果になりました。

 

「100%ではない」と答えた理由を見ていくと、「自分の能力で仕事についていけるか不安があるから(66.5%)」がダントツのトップに。次いで「生活や環境の変化に不安があるから(49.1%)」「職場メンバーとうまくやっていけるか不安があるから(30.1%)」がランキング入り。新入社員の不安を払拭するためには、上位にランクインした3項目をオリエンテーションで解消した方がいいかもしれません。

 

オリエンテーションを効果的に実施できない人は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしてみてくださいね。

 

文/牧野聡子
参照/株式会社ラーニングエージェンシー「『内定期間に感じていること』に関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000005749.html