リモートワークしてますか?
突然こんな状況になってしまったために、ダイニングテーブルにパソコンをおいて作業しています…なんて人も多いのでは?そんな作業環境のせいか、「最近なんだか腰が痛い…」というお悩みの声も聞こえてきたり。これはそろそろ、自宅の仕事環境を整えるときがきたのかもしれません!「えっ、でも何買ったらいいの?」
そこで今回は国内外のオフィスチェアをセレクトする「WORKAHOLIC」を取材。「チェアコンシェルジュ」と呼ばれるプロに、自分に合うオフィスチェアの選び方や人気のモデルについてなど、いろいろとお話を聞きました。
チェアコンシェルジュが教える正しいオフィスチェアの選び方
WORKAHOLICには、チェアコンシェルジュという人がいるんですよ。来店すれば、この方々が椅子の選び方について、丁寧にアドバイスしてくれます。
「オフィスチェアは決して安い買い物ではないので、各自の悩みなどに応じて慎重に選ぶことをお勧めします。また、オフィスチェアの選び方はもちろん大切なんですが、肝心なのは各個人の作業環境に合わせて適切に使うことです。せっかくいいオフィスチェアを買っても使い方を間違ると、割りに合わない買い物になってしまいますから」
WORKAHOLICでは各自の作業環境を詳しく伺った上で、選んだオフィスチェアをどう適切に使うかも含めて案内してくれるそう。使い方…気になります!
①オフィスチェアを選ぶときは、自宅と同じ環境をつくる
気になった椅子を見つけたら、試し座りをするのはもちろん、オフィスデスクにチェアをセットし、デスクの高さなども含め普段の作業時に近い環境を再現した上で、椅子を試していきます。WORKAHOLICではこの姿勢でカウンセリングを行います。
「お話しする際は、作業場の写真を拝見しつつ、作業の道具や内容もお伺いします。例えばパソコンはデスクトップ型なのか、ノート型なのかとか。文章を書くのか、絵や写真を扱うのかなど、作業内容によっても姿勢が変わります。とはいえ、決してデスクを含めて作業環境を総入れ替えする必要はありません。いかに普段の環境を変えず、オフィスチェアを最大限活用するかが肝心です」
正しい姿勢で椅子に座ったときに腕はどの位置に置くのがベターなのか、パソコンのモニターはどの位置にあるのがいいのか。それも含めて「座り方」。それを検証するためには、まずは「正しい座り方」で椅子に座るところから。
②正しい座り方で、座り心地を確認
「いつもどんな体勢でパソコンで作業をしていますか?と、お客様にはいつもの自然な体勢をつくっていただきます。そうすると、結構みなさんクセがあるんですよ」
早速、正しい座り方について聞きました。
「こちらの写真の体勢は一見良さそうですが、背中を椅子の背面に預けずに、背もたれから離れてしまっています。この姿勢自体はそんなに悪くないのですが、筋力で姿勢を維持しようとしても保つことができず、すぐに猫背になってしまい体に負担がかかります。お店で扱っている椅子は、体をある程度預けても正しい姿勢をサポートしてくれるようにできており、座り方自体を改善してくれます」
「しっかり背面に腰がしっかりくっつくように、お尻を奥からいれて深く座ります。体全体をまずはいったん背もたれにあずけるように。このとき、肩甲骨もつけましょう」
「肩甲骨もしっかりと椅子の背面に合わせているのが好ましい座り方。そうすると、自然な背中のカーブがつくれている状態になります。慣れないと踏ん反り返っているように思いますが、疲れず作業にも集中できる体勢です」
「座面は体格によって選ぶといいです。正しい座面の長さは、膝を90度に曲げた時に、足と座面の先端の間に指が2、3本入るくらい。座面の長さが短く、それよりも間隔が空いてしまうと、小さい面で体重を支えることになり、お尻の骨が痛くなやすい。反対に、座面が大きすぎると、座面に膝裏が当たって痛くなりやすい。なので、体のサイズに合った座面の大きさを選ぶようにしましょう」
身長にあわせて座面の長さを替えられるチェアもあるので、購入の際は合わせてチェックしてみましょう。
座面の高さが体に合わずにかかとが浮いた状態だと、太ももの裏が圧迫され、足に負担がかかってしまう。
「気に入ったチェアの座面などがどうしたも合わない場合は、足おきなどを使って調整する方法もあります」
③腕の位置をチェック
椅子の背面に背中を預けて足浮きもないという状態の正しい座り方をした上で、初めて腕の位置をチェックしましょう。
「デスクトップ型のパソコンの場合は、キーボードが動かせるので、アームレストつきの椅子を選び、腕を預けて作業をすると体に負担がかかりにくいです。肩が上がって緊張している状態は、肩こりの原因になりやすいので。ノート型パソコンの場合は、キーボードの位置が前に付いているので机に腕を乗せて使うのがおすすめです」
体に負荷をかけないためには、目線も重要です!
これまでご紹介した選び方で自分にあったオフィスチェアを見つけても、姿勢が悪いと体に負荷はかかってしまいます。正しい座り方はもちろんですが、作業中の目線の位置も大事なポイント。デスクワークの方は、PCの画面が目線の高さにあるのがベストです。
「ノート型パソコンを使う場合はモニターが低いので『BORDERLESS ANGLE10』などの卓上傾斜台を使うことで、快適な作業環境を作ることができますよ。オフィスチェアの機能を最大限に発揮するためにも、ぜひ検討してみてください」
体を預けるチェアを大切に選ぶ。WORKAHOLICのコンセプト
ワークチェアは体を預けるものだからこそ、直接人の体と心に影響します。WORKAHOLICでは、チェアコンシェルジュというワークチェアのプロ集団によるご案内で、体型も作業環境もすべて異なる一人ひとりのために最適な一脚をご提供します。
現在は、完全予約制。その際に、普段使っている作業机の高さや奥行き、引き出しの有無…など、こちらで事前に調べるべきことを教えていただけます。来店の際は作業机やその周辺などの写真を持っていくと、より詳細にアドバイスが受けられます。
WORKAHOLICでは、オフィスチェアだけでなくデスクや周辺グッズも取り扱っています。作業をするなかでの悩みなどをチェアコンシェルジュに相談すると、適切な周辺グッズを提案していただくことができます。
「普段作業する際に、何気なく座っているオフィスチェア。ですが、これを適したものに変えることで劇的に作業環境がよくなります。ただ椅子を選びにきていただくだけでなく、座り方のお話しまでお伝えしてオフィスチェアの大切さに気づいていただき、お客様と信頼関係を築きたいですね」