人と接する際に必要なスキルと言えば「コミュニケーション能力」ですよね。多くの人は話し方などのトーク力に注目しがちですが、喋っている最中の“動作”もとても大切な要素。そこで今回は「非言語コミュニケーション」について見ていきましょう。
視線・しぐさ…つまりはジェスチャー!
そもそも「非言語コミュニケーション」とは、会話以外の視線やしぐさといった“言葉に頼らないコミュニケーション力”のこと。「ジェスチャー」が最も分かりやすい例ですが、服装や相手との距離も非言語コミュニケーションに含まれるそうです。
それでは、“非言語コミュニケーション”にはどのような効果があるのでしょうか? メリットとしてあげられるのは「言葉を補完できる」「良い印象を与えられる」の2つ。たとえば目を伏せたまま「自信がある」と言う人は頼りないですが、腕を広げながら「私に任せてください」とアピールする人は信頼感がありますよね。
また「相手の目を見る」「しっかり相づちを打つ」などもおこなえば、相手は「話を好意的に聞いてくれる」という印象に。言葉に動作を加えることで、話し手の感情がより伝わりやすくなります。
無表情では感情は伝わらない
非言語コミュニケーションの効果を確認しましたが、そもそもどのような方法で習得できるのか気になるところ。ネット上のアドバイスには、「まずは“清潔感のある服装”を心がけるべき。身だしなみを変えるだけで、相手の印象はガラっと変わる」「喜怒哀楽によって表情を変えた方が良い。真顔の人は感情が伝わりにくいので」などのコメントが。外見や表情に気を配り、相手に良い印象を与えることが大切です。
他には「声はワントーン上げる」「大きな声で喋る」といった意見も。コミュニケーションは“リスニング”が多いため、声のボリュームや聞き取りやすさ、話すスピードを意識する必要があります。ちなみに“話すスピード”は、相手のペースに合わせるのが無難。話し相手がゆっくりとした口調の場合は、スピードを抑えて喋りましょう。
1度では覚えられないほどの量がある“非言語コミュニケーションのコツ”。まずは、真似しやすいものから取り入れてみてください。
非言語コミュニケーションの重要性がわかる「3Vの法則」
相手に良い印象を与えるために役立つ「非言語コミュニケーション」。より非言語コミュニケーションの重要性を理解するためには、「3Vの法則」をおさらいした方がいいかもしれません。「3Vの法則」とは“Verbal(言語情報)、Vocal(聴覚情報)、Visual(視覚情報)”の頭文字を取った法則のこと。同法則によると、会話の際に与える影響度は以下の割合になるそう。
・視覚情報(表情やしぐざなど):55%
・聴覚情報(声のトーンや大きさなど):38%
・言語情報(会話の内容など):7%
上記の割合で分かる通り、コミュニケーションは話の内容よりも“非言語コミュニケーション”の方が大切。「会話が苦手」「信頼感を得られない」という悩みがある人は、“非言語コミュニケーション力”を鍛えてみてはいかが?
文/内田裕子