ビジネスの場では、目標を達成する力が必要不可欠。最後までやり遂げるためには、具体的な目標設定がとても大切ですよね。そこで今回は、目標達成に欠かせない力「ウェイパワー」をご紹介しましょう。

小さな目標を決めるのが大切!

「ウェイパワー」とは、目標達成までの見通しを立てる能力のこと。習得することで、「ゴールまでの筋道を的確に設定」「最後まで諦めずにやり遂げられる」といった行動を実現できます。

 

それでは、どのようにプロセスを決めれば良いのでしょうか? ウェイパワーを実践する際は“小さな目標の設定”がポイント。小さなタスクを1つずつクリアし続ければ、ゴールを見失わずに目標を達成できます。実践者のアドバイスも見ていくと、「まず目標達成に必要なタスクをピックアップして細分化。やるべきことを細かく把握し、明確な見通しを立てる」との声が。成功する場面をイメージできれば、目標達成に近づいている証かもしれません。

楽観的になり過ぎるのはNG!

プロセスを決める時の注意点はほかにもあります。たとえ小さな目標であっても、リスクが伴う場合は避けた方が無難。イレギュラーやトラブルが発生しやすいものはプランから外し、予定通りに行動できるタスクを選びましょう。どうしても確実性の低い目標を除外できない時は、複数の対処法を考えておくのがおすすめです。

 

「細分化」と「リスクマネジメント」をおこなったら、最後に「シミュレーション」を実施。ネット上には「シミュレーションで大切なのは、“うまくいかない可能性”を考えること。ポジティブになりすぎるとミスに気づきにくいので、“問題がある”というつもりでチェックするべき」などのコメントも上がっていました。最終確認のシミュレーションで問題点を見つけ出し、より正確な筋道を組み立てるのがよいそうです。

ゴール設定方法の「MACの原則」って?

目標の達成率を上げる「ウェイパワー」を見てきましたが、ほかには「MACの原則」という方法も役立つそう。MACの原則とは“Measurable(予測可能性)、Actionable(行動可能性)、Competent(適格性)”の3要素が集まったゴール設定方法。ちなみにオランダのアイントホーフェン工科大学が推奨しているテクニックです。

 

具体的な方法は、まず“目標の数値化”からスタート。たとえば「新規獲得を頑張る」と目標を立てるのではなく、「1年以内に○○社と契約」と具体的なゴールを決めます。目標が確定した後は、「1か月に○○社ペースを守る」「1日の訪問数は○○件」と細かく過程も設定。具体的な数字を加えるだけで、曖昧なタスクが発生しなくなりますよ。

 

最後の“適格性”は、「自分の価値観に反していない目標か?」と考えるステップ。挫折のリスクを減らすために、本心から達成したいと思える目標を決めるのがとても重要です。目標やノルマがなかなか達成できない人は、今回紹介した2つのワザを参考にしてみてはいかがでしょうか?

文/古山翔