普段人と接する中で、「コミュニケーション能力をもっと高めたい」と思う人は多いはず。“話す力”はもちろん大切ですが、同様に相手の話を注意深く聞く「傾聴力」も非常に重要です。そこで今回は、“傾聴力”を身につける方法を紹介していきましょう。

自分自身に対する理解も深まる!?

会話をする際に“ただ話を理解するだけ”なら簡単にできますが、“傾聴力”をより高めるためには相手の気持ちに寄り添いながら話を聞く必要があります。表情や仕草から相手の本音を汲み取りつつ、“話しやすい空気感”で言葉を引き出すことがキーポイントに。

 

では実際に“傾聴力”を鍛えると、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。ネット上では、「一歩踏み込んだ深いレベルで相手を理解できるから、信頼関係も自然と築きやすいよ」「1つの価値観にとらわれず“客観的”にものごとを考えられるので、自分自身を深く知る上でも役立つ」などの声が上がっていました。

相手の話を遮る行為はNG!

コミュニケーション能力の基盤とも言える“傾聴力”。磨き上げるための方法をぜひチェックしておきたいですよね。そこで“意識する点”を見ていくと、「話を聞く時の態度と姿勢はすごく大事。こまめに相づちを打ったり柔らかい表情を心掛けることで、相手は『真剣に話を聞いてくれるし、話しやすい』って思うはず」「答えやすい質問をして話を掘り下げれば、より相手の考えを引き出せるよ」といったコメントが。傾聴力を高める上で、“リアクション”や“話の聞き出し方”は欠かせないようです。

 

また、なかには“傾聴時の注意点”を挙げる人も。「相手の話を遮って自分の話をしゃべり始めるのはNG。相手から信頼されるためにも、自分の話を長々とするのはやめた方がいい」「相手が望んでいない否定や反論をすると、心を閉ざす可能性があるから気をつけて」といった声が寄せられていました。

傾聴力を必要とする人は8割以上!

傾聴力はプライベートだけでなく、ビジネスでも大いに活かせます。特に部下やチームをマネジメントする上で欠かせないスキルですが、最近はテレワークで仕事をおこなう人も多いはず。ではテレワーク時にも“傾聴力”が必要だと感じる人は、一体どれほどいるのでしょうか?

 

ZaPASS JAPAN 株式会社は以前「チームマネジメントに関するアンケート」を実施。253名のビジネスパーソンに「テレワークになったことで、チームマネジメントにおいて傾聴力がより必要になったと思いますか?」とたずねたところ、86.2%の人が「はい」と答えました。

 

また同調査では、“テレワーク環境下でチームマネジメントのために始めた施策”も質問。最も多かったのは「1on1」の46.6%で、他にも「メンター制度(32.4%)」「対面での懇親会、飲み会(31.6%)」などの回答が高い割合を占めています。いずれも“コミュニケーション”が関係する施策のため、必然的に“傾聴力”の重要性を感じているのかもしれません。

 

円滑なコミュニケーションを取れるように、傾聴力をしっかりと身につけていきたいですね。

 

文/河井奈津

参照/ZaPASS JAPAN 株式会社「チームマネジメントに関するアンケート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000061567.html