音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」、皆さんはご存じでしょうか。1月の終わり頃からウェブやテレビなどで話題になっているため、名前は聞いたことがあるかもしれませんね。すでに「Clubhouseにハマって寝不足気味」という人もいるかも。

 

ClubhouseとはどんなSNSなのか、子育て世代はどんな楽しみ方ができるのか、リリース直後から使っている私がご紹介します。

 

参加できるラジオってどういうこと?

Clubhouseは、音声のみでコミュニケーションをするSNSです。他のSNSのように写真や文章を見せる場はなく、いいねボタンやコメント機能もありません。「話す」「聞く」だけで交流する、シンプルな作りです。

 

「聞く」のはいいけれど、「話す」のは苦手だという人もいますよね。

 

確かに大勢の人に話を聞かれると思うと尻込みしてしまいますが、聞くだけでも十分楽しめます。「参加できるラジオ」と例えられることもありますが、ユーザーの話を聞いて楽しみ、もし発言したくなったら挙手をして参加する仕組みです。

 

Clubhouseの概要を押さえたところで

、次は子育て世代が楽しめるポイントを見ていきましょう。

 

ポイント1 隙間時間に“ながらで”人と会話ができる

多忙な子育て世代におすすめしたい一番の理由はこれ。写真や文章の投稿が必要ないので、気が向いたときに参加することが可能です

 

ワイヤレスイヤホンを使えば、聞きながら自由に動くこともできるので、家事をこなしながら参加することもできちゃいます。「今日の夕飯は何にしますか?」といったroomも開かれています。

 

「子どもがお昼寝している間、誰か大人と話したい!」「リモートワークで会話が足りないから、休憩時間は雑談しよう」といった活用のしかたもありますね。

 

ポイント2 芸能人のプライベートが聞ける

ある芸能人のroomに突然芸能人達が集まって雑談したり、ミュージシャンの即興演奏が流れたり。芸能人のなかには質問タイムを設ける人もいるので、勇気を出して手を挙げれば憧れの有名人と話せるかもしれません。好きな有名人がいるのなら、是非アカウントを探してフォローしてみてください。

 

ポイント3 無料で自己啓発できる

自分を高めたい、もっと知識を増やしたいという人にも向いています。有料でセミナーやパネルディスカッションを行っている著名人でも、今はClubhouseに無料でroomを開いています。外国語を学びたいなら、外国人のroomに入ると、ヒアリングの練習にもなりますね。

 

ポイント4 属性の近い人と出会える

「ママ集まれ」「女性限定の部屋」「ダイエット頑張ろう」といった、ある条件で集まるroomでは人との出会いが生まれることも。コロナ禍で閉鎖的になってしまっている今こそ、オンラインを活用しない手はありません。気が合いそうな人がいたら、プロフィールを見てみましょう。TwitterやInstagramのアカウントを載せていたら、フォローして交流することもできますよ。

 

ポイント5 オンライン飲み会より気軽

また、Clubhouseは公開範囲を狭めて友人との雑談部屋を作ることもできます。顔を出すオンライン飲み会は準備が大変ですが、音声だけなら気軽です。Clubhouseはうまく音声を調整してくれるので、話しやすいと評判。ランチの後のちょっとした時間に雑談するのも楽しいですね。

 

招待枠は増えている!Clubhouseの始め方

Clubhouseを始めるには、ClubhouseユーザーからSMSで招待を受けるか、ユーザーネームを登録してウェイトリストに入り、電話番号を交換し合っているユーザーから招待されるのを待ちます。

 

といっても、招待枠を持っているユーザーに招待をお願いすることが早道です。招待枠は限られているため、早くClubhouseを始めたい人達が焦っていた時期もありますが、今は招待枠が追加されています。何人かに声をかければ、招待枠が余っている人がいるでしょう。ネットで招待枠を販売している人もいますが、詐欺の可能性もありますし、その人のアカウントが自分のプロフィールにずっと掲載されることになるので、購入するのはやめておきましょう。

 

Clubhouseのアプリは、現在英語版、iOS対応のみです。スマホがAndroidの人は、iPadやiPod touchで利用できます。

 

招待を受けたら、アカウントを登録します。アカウントは実名登録が基本です。登録は英語表記で行い、表示名を日本語にする人が増えています。

 

アプリを起動すると、主催者である「Moderator(モデレーター)」が「room(ルーム)」を立ち上げているので、好きなroomに入って話を聞きます。roomに入ると「Listener(リスナー)」になります。発言したいときは挙手ボタンを押し、Moderatorが許可すると「Speaker(スピーカー)」になり、話をすることができます。話し終わったら、自分でListenerに戻ることができます。

 

初心者におすすめ!roomの探し方

初心者はまずは芸能人やタレント、ミュージシャンなどが開催している大人数のroomに入ってみましょう。大人数ならroomに入って気まずくなることもなく、無理やりSpeakerにされることもありません。

 

違う部屋に行きたい、もしくはそろそろ止めたい場合は、ピースマークのアイコンが付いている「Leave quietly」をタップして退出します。黙って退出したら申し訳ないと感じるかもしれませんが、Speaker以外は発言の権利がないので仕方ありません。気にしないで退出しましょう。

 

roomに集っているユーザーのアイコンをタップすると、プロフィールを見ることができます。興味を持った人は積極的にフォローしましょう。自分が関心のある分野の人をフォローしていくことで、面白いroomを見つけやすくなります。また、カレンダーアイコンからも、開催が予定されているroomを見ることができます。

 

音声で交流する新たなスタイルのClubhouse、まずは「聞き専(聞く専門)」として参加し、慣れてきたら話す側としても使うことがおすすめ。トライできるチャンスがあったらぜひ使ってみてくださいね。

 

文/鈴木朋子