夫婦生活は、お互いにストレスを溜めこまないことが大切ですよね。しかしなかには急に不機嫌な態度をとり、パートナーに対して冷たく接する人も…。このように不機嫌な時に態度がガラッと変わってしまうことを「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」というのだそうです。

些細なことがキッカケで不機嫌に!?

昨年12月放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では「フキハラ」を大特集。既にネット上ではフキハラに対する意見が多数上がっているようで、「うちの夫は典型的なフキハラ」「不機嫌な夫って関わりづらい」など共感の声も少なくありません。

 

そこで同番組は「フキハラ」について調査するために取材を実施。1人目に登場した結婚歴5年の女性は「(夫は)仕事から帰ってきた後は、イライラしているのか口調が外(で話している時)と違う」とコメント。ほかの女性からも「(夫は)無口になります。話しかけてもひと言で返されて会話終了」とのエピソードが寄せられていました。

 

それでは、なぜパートナーは不機嫌になってしまうのでしょうか? 不機嫌になった場面を見ていくと、“睡眠の邪魔をされた”“机の上が汚かったから”などの声が。意外と些細なことがキッカケになっているようです。

気持ちのすり合わせが解決の糸口?

ここまで「フキハラ」に関するエピソードを見てきましたが、できればことを荒立てずに解決したいですよね。同番組に登場した夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんいわく、不機嫌な時に“気持ちのすり合わせ”がおこなわれないと、夫婦問題に発展してしまうそう。まずは、パートナーに「なぜ不機嫌なのか?」と直接たずねてみてはいかがでしょうか?

 

一番良くないケースは、お互いが不機嫌になってしまうこと。言葉で伝えにくい場合はLINEや手紙などを利用し、視覚的に見える形で思いを伝える方法がおすすめです。

 

「フキハラ」のリアルな状況を知ったMCの近藤春菜さんは、「何か起きた時に楽しくなるひと言を自分で言えるかどうか」と自論を展開。確かに冷たい言葉によって雰囲気が悪くなるよりも、楽しい言葉で場を和ます方が理想ですね。

“他人”と思うべき!?

「フキハラ」は注目度が高いトピックのようで、以前『ノンストップ!』(フジテレビ系)でも“夫婦の不機嫌問題”を取り上げています。同番組では視聴者に「あなたの家庭では夫と妻、どちらが不機嫌になりやすい?」と問いかけたところ、「妻」と答えた人は60%。「夫」は40%なので、妻の方が“やや多い”という結果になりました。

 

ちなみに同番組には、心理カウンセラーの五百田達成さんが出演。五百田さんは「相手を他人だと思うのが和解への近道」「夫婦だからこそ細かいところまで話し合うことが大切」とアドバイスしています。

 

また話し合いは押しつけるのではなく、細かく提案するのが重要。“家の常識”としてルールを作るのが効果的です。

 

同番組の視聴者からは「うちの夫もフキハラかも。不機嫌になるのは仕方ないけど、態度に出さないでほしい」「問題解決のためにも、話し合いの回数を増やしたい」など様々な声が寄せられていました。

 

パートナーとの関係がこじれる可能性もある「フキハラ問題」。心を許した間柄でも思いやりの気持ちは忘れたくないものですね。

 

文/古山翔