膨大な量の情報で溢れかえる現代社会。ビジネスパーソンは正しい情報をしっかり見極め、仕事に活かしていく力も必要です。ビジネススキルとして欠かせない“情報収集能力”は、どうすれば高められるのでしょうか?

的を絞るのがポイント!

情報を集める方法はテレビや新聞などがあげられますが、多くの人は“インターネット”でリサーチしているはず。しかし情報を選ぶ際の取捨選択ができない人は多く、「ネットで情報収集すると、いつもめちゃくちゃ時間がかかる」「ソースが正しいのか判断するために、じっくりと情報元を確認してしまう」などの声が目立ちました。

 

優秀な人はどのようにリサーチしているのか気になりますよね。ネット上の意見によると、情報集めのコツは“調べるテーマを絞る”とのこと。「たとえば、薬の副作用を調べる時は、“薬の名前+副作用”と的を絞ることでほしい情報にたどりつく」といったコメントも見られました。調べたいことに関するキーワードを2~3つピックアップして検索すると、効率的に情報を絞れるようです。

正しいソースの見極め方

的確に情報を集めたら、次に必要になるのが、“正しい情報かどうかの確認”。人によって判断基準は様々ですが、確認するべきポイントとして多くあがっていたのは「オフィシャルのデータを使っているか?」というものでした。

 

「ネットの情報はソース(情報源)が弱いものもたくさんある。公式データを使っているソースを探すべき」「有名なインフルエンサーのブログに書いてあることでも、ソースがなければ信じるのは危険。情報源を確認する癖がつけば、正しい情報だけを収集できます」といった意見が多数。情報を集める際は“信憑性の確認”までおこなうべきなのかもしれません。

 

効率の良い情報収集のポイントとして「的を絞る」「ソースの確認」の2点があげられましたが、それ以前に情報収集を“習慣化”することがとても大切。「仕事以外の時間でも気になったことは調べるようにすれば、自然と情報収集能力が高まる」「常にアンテナを張って、ビジネスに活かせそうな情報は取り込む」との声が寄せられていました。

アウトプットにもメリットが!?

情報収集能力を高める方法を見てきましたが、情報を集める作業は途中過程に過ぎません。アウトプットすることが目的なので、集めた情報を“整理する力”も必要になってきます。整理の方法を見ていくと、「集めた情報はノートなどにまとめます。理解しているつもりでも、うまく説明できない場合があるので」「点と点を線でつなぐイメージで、情報をしっかり説明できるように準備する」などの意見が上がっています。

 

情報整理まで終われば、後はアウトプットを実践するだけ。アウトプットは情報を活かすためにおこなうものですが、“より理解度が深まる”というメリットもあるそう。「まとめた情報を人前で話すと、隠れていた情報や不足している点などを新たに発見できる」との声も。情報収集~アウトプットまで実行すれば、思考力がさらに鍛えられるかもしれません。

 

様々なアドバイスが寄せられた「情報収集能力を高める方法」。情報集めをキッカケに、広い視野でものごとを捉えられる力を習得したいものですね。

 

文/古山翔