「納得できない意見」を言われた際は、正直に思いを伝えたいところ。しかし相手との関係を悪化させないために、スルーする人も多いと思います。そこで今回は、自分も相手も大切にした自己表現「アサーション」についてチェックしましょう。

「アサーション」ってなに?

ネット上には「上手に否定できない」「自分の主張を正直に伝えられません」と悩む人が多数。アドバイスを見ていくと、「アサーションの訓練をしてみては?」などの声が目立ちます。度々登場する「アサーション」とは、どのようなコミュニケーションスキルなのでしょうか?

 

「アサーション」は“相手を傷つけずに自分の主張を伝えるテクニック”のことです。たとえば「手伝ってもらってもいい?」とお願いされた場合、「この後予定があるので、最後まで手伝うのは難しそうです」「○○時までならサポートできますが、それでも大丈夫ですか?」と返答するのがアサーションを取り入れた答え方。一方的に主張を押しつけたり、自分の気持ちに反した回答をしないのがポイントになります。

 

鍛えるべきポイントは2つ!

アサーションの事例をおさえたところで、具体的にこのスキルを身につけるにはどのような訓練をすればよいかが気になりますよね。まず、アサーションでは“思いを素直に伝える”ことが大切で、「正直な気持ちをベースに組み立てるのが基本。自己主張が苦手であれば、“私”を主語にして話す癖をつけるといいと思うよ」とのコメントが。アサーションを考える前に、“自分に正直になる”というマインドが必要なのかもしれません。

 

もうひとつ必要なことは「相手の意図を読む力」。「言い分を表面的に捉えるのではなく、相手の立場になって『どうしてそう思ったのか?』と突きつめていく。求めていることがわかれば、良い代替案を出しやすい」とのアドバイスが上がっていました。瞬時に相手の気持ちを察することも重要なようです。

 

2つのポイントを把握できれば、後はこれらを織り交ぜた意見を相手に伝えるだけ。アサーションの使い方を頭に入れながら、ぜひ積極的にアウトプットしてみてください。

 

「ビジュアライゼーショントレーニング」が効果抜群!?

習得化するにはトレーニングが必要な「アサーション」。プロの目から見た場合は、他にどのような鍛え方があるのでしょうか? メンタリストのDaiGoさんは自身のYouTubeチャンネルで、「アサーションのトレーニング方法」について語っていました。

 

DaiGoさんが推奨していたのは「ビジュアライゼーショントレーニング」。実践方法はまず、過去に大事な人から強く批判された場面を思い出します。該当するシーンが思い出せたら、以下の3つを頭の中でイメージしてみましょう。

 

1.攻撃してきた相手に「その発言は正確にはどういう意味ですか?」とたずねる


2.主張の中から“賛成できる部分”を探す


3.賛成できるポイントを踏まえた上で、不一致を埋めるためにどうするべきか考える

 

3つのシミュレーションをおこなえば、“アサーティブな意見”を組み立てられるよう。アサーションを使いこなせない人は、DaiGoさん直伝のトレーニング方法も参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

文/牧野聡子

参照/DaiGo公式YouTube動画「ツライ恋愛がラクになる伝え方【アサーションとは】」https://www.youtube.com/watch?v=hsjfwyR-wc0