仕事での問題や目標は、できれば時間をかけずにクリアしたいですよね。しかし的確な選択をするために考え込んでしまう人もいるはず。そんな時は「仮説思考」を取り入れた上で、考えを構築すると効果的なようです。

先に結論を考える!?

「仮説思考」とは、「こうなるであろう」と仮説を立てるという考え方。先に最も可能性の高い結論を設定するため、“情報収集”や“分析”を省略できると言われています。

 

仮説思考の使用例を見ていくと、「トラブルの原因を追求する時は、既に分かっている情報をもとに仮の結論を出す。そして仮説が正しいかどうかを調べていきます」「的確な仮説を立てられるようになれば、劇的に問題解決のスピードが早くなる」といったコメントが。結論から逆算して、答えを導き出すのが「仮説思考」の特徴と言えそうです。

ロジカルな思考法が大切!

考える順番は理解できましたが、どのように“仮説思考”を鍛えればいいのでしょうか。ネット上には「ロジカルに考える癖をつける」との声が多く、「結論までの筋道を論理的に把握できれば、仮説もスムーズに組み立てられます。苦手な人は紙に考えていることを書き出して、整理するのがおすすめ」「曖昧な表現から具体的な言葉に変えるだけでも、論理的思考力が高まる」などの意見も見られました。

 

ほかには「“根拠”を説明できるように分析する習慣をつけるべき」「勉強や経験から得る知識をストックしていくことも重要。引き出しが少ないと、的確な仮説を組み立てられない」といった主張も。仮説思考は、「論理的に考える、根拠を明確にする、知識量を増やす」の3つを意識することで鍛えられるようですね。

 

また仕事以外の場面でも「仮説思考」を使うと、仮説を立てる癖が身につくとのこと。仕事とプライベートの両方で、仮説思考をフル活用してみてください。

 

“仮説ファースト”の考え方って?

仮説思考を高める方法を見てきましたが、YouTuberのマコなり社長さんも“仮説力”に関する動画を公開。同動画では経営が傾いているラーメン屋を例に、業績を改善する“仮説の組み立て方”を解説しています。

 

マコなり社長さんは、具体例として「仮説ファースト」を大切にするBさんの考え方を紹介。Bさんは、まず何も調べずに仮説だけで論理を積み上げていくそう。さっそく“売上を上げるか”“コストを下げるか”の2択に絞り、さらに売上とコストを分解して思考しました。

 

またラーメン屋からの“ここ数年で客が減っている”という情報をもとに、「赤字の転落は客数が減ったから」「周辺飲食店の増加」などの問題仮説を設定。そして「外国人観光客の集客を強化」という答えを導き出します。

 

後は仮説を立証するために調査(客数の推移や外国人観光客数など)を実施し、必要な情報が揃ったらアイデアを提案。マコなり社長さんいわく、仮説思考を使わない人よりも早い時間で調査&提案を終えられたそうです。

 

作業スピードが上がる「仮説思考」。まずは身近な問題について、参考となる意見や例の真似をすることから始めてみるといいかもしれません。

 

文/内田裕子

参照/マコなり社長公式YouTube「【エリートの仕事術】仕事力とは『仮説力』である」https://www.youtube.com/watch?v=pf4eLy22ZCk&t=316s