相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせるコミュニケーションスキル「ペーシング」。上手に使いこなせば、短時間で相手に安心感や親近感を抱いてもらえるかもしれません。そこで今回は、“ペーシングの活用術”を取り上げていきましょう。
感情の起伏を合わせる!
人と接する際、相手のテンションはその都度違いますよね。他にも話すスピード、声のトーン、ボリューム、リズムなど様々な特徴があげられますが、すべてを相手に合わせるのはなかなか至難の業…。そこで最初は、話し方や声のトーンを合わせてみるのがおすすめです。
そのためには、相手の“話し方のクセ”を把握することが重要。例えば相手が“カタカナ語”をよく使う場合、こちらも多用することで自然と親近感が湧いてきます。また相手が「昨日〇〇なことがあったの! 本当頭にくる!」と言ってきたら、「マジで!? ありえないね!」と感情の起伏を合わせるのが効果的。プライベートはもちろん、ビジネスシーンでクライアントなどとの距離を縮めたい時にも最適なコミュニケーションスキルです。
ナチュラルな観察がベター!?
実際に“ペーシング”を活用している人のコメントでは、「小さい子どもにはゆっくりとした口調と赤ちゃん言葉で話しかけるけど、これも相手の警戒心を取り除く立派なペーシングだと思う」「同じ出身地だった時に、相手が使う“方言”を私もなるべく使っていたら打ち解けられたよ」といった意見が上がっていました。
少しでも円滑に信頼関係を構築していきたいものですが、ネット上では“ペーシングを実践する際の注意点”をあげる声も。「自分の話に夢中になったり観察することに気を取られて、相手の話を聞かないのは本末転倒。あと露骨にジロジロ見ると相手が不信感を抱いてしまうから、あくまでも自然に観察することを心掛けるといいんじゃないかな」「ペーシングで相手をコントロールしようとするのではなく、『相手を尊重して関係性を深めたい』という気持ちを持つことが一番大切だと思う」といった意見が寄せられています。