今でこそよく耳にする“SDGs”。世界で大きなムーブメントになっているとはいえ、ネット上では「聞いたことはあるけど意味までは理解してない」「具体的にどんな取り組みをしているの?」といった疑問の声が多数寄せられています。そこで今回は、“SDGs”の基礎知識を詳しくご紹介していきましょう。

そもそもSDGsって何?

昨年TBSテレビでは、1週間に渡って「SDGsプロジェクト 地球を笑顔にするweek」と題した企画を実施。朝の情報番組『グッとラック!』でもSDGsを取り上げ、ウィーク初日には著書『お笑い芸人と学ぶ 13歳からのSDGs』(くもん出版)を手がけたお笑い芸人・たかまつななさんをプレゼンターに迎えました。

 

そもそもSDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。字面だけ見ると少し難しいイメージを受けますが、簡単に言えば“2030年までに地球規模の課題をみんなで達成しよう”と国連が掲げた目標です。

 

“持続可能な開発目標”とは?

SDGsの目標は、主に17個。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」などが掲げられており、さらにその目標を達成するためのターゲットが169個設定されています。

 

では表題にもある“持続可能な”とは、いったいどのような意味なのでしょうか。たとえば貧しい人を救う解決方法として、多くの人が思い浮かべるのが「お金の寄付」。一見すばらしい取り組みのようにも見えますが、寄付したお金はいずれ尽きてしまいますよね。一時的な解決しか生まない寄付という方法について、たかまつさんは“短絡的な解決”と表現していました。

 

いっぽう貧しい人に仕事を紹介した場合、その人は今後も自分でお金を稼げるように。持続的にお金を稼げる=“持続可能な解決”といえるのです。