スープストックトーキョーの看板

働く女性にはおなじみの、スープストックトーキョー。「ひとりでも入りやすい雰囲気だし、素材にこだわったスープは体にもよさそう」と、平日のランチタイムに利用したことがあるという方、多いのではないでしょうか。

 

今回はそんなスープストックトーキョーを展開する(株)スープストックトーキョーの広報ご担当に、いろいろとお話を聞きました。

 

スープストックトーキョーのお店で食べられるメニューは、1〜2週間ごとに替わります。今回の記事では、そんな中でも不動の人気メニュー2つと、季節にあわせて登場する人気のメニューについてご紹介します。

絶対食べておきたい!店舗の定番メニュー

スープストックトーキョーでは定番のスープから年に数日しか販売しないスープまで、これまで約200種類以上のメニューが登場しました。その中でも定番の2つがこちら。

 

スープストックトーキョーの東京ボルシチ

まず1つめが「東京ボルシチ」です。ロシアの家庭料理「ボルシチ」はビーツを使いますが、スープストックトーキョーのボルシチは、飴色になるまでじっくりと炒めた玉ねぎが味のベースとなった洋食仕立て。実は日本の代表的な調味料である「醤油」がおいしさの隠し味となっています。

 

時間をかけて低温でじっくりと煮込まれた牛肉は、ほろほろの口どけ。スープの旨味がしみこんだ具材の食感を、ゆっくりと味わえる一品です。

 

スープストックトーキョーのオマール海老のビスク

2つめは、「オマール海老のビスク」。スープストックトーキョーの定番中の定番のメニューです。ビスクとは、海老・蟹など甲殻類を使って作る濃厚なスープの総称。カナダより仕入れたオマール海老の頭を直火釜でじっくりソテーし、職人が鍋について、ていねいに調理されています。

 

だからこそのオマール海老の旨味と野菜の出汁がギュッとつまった味わいは、必ずおかわりが欲しくなる。誰かに教えたくなる。そんな、忘れられない味です。

 

1〜2週間でメニューが替わるのも楽しい!

その他のスープのメニューは、季節にあわせて1〜2週間で替わります。ふらりとお店に立ち寄った際に好きなスープを発見したら、必ず食べておきたいものです。公式ホームページやアプリで、メニューをチェックすることができるので、お目当てがあるという人は事前にチェックを。今回紹介するのは、なかでもおさえておきたい人気のメニューです。

イタリア産トマトのミネストローネ

イタリアの太陽をさんさんと浴びて育った甘くて濃いホールトマトをたっぷり使い、野菜のうま味が凝縮されています。動物性食材(牛肉・ 鶏肉・豚肉・その他の肉・魚介類・卵・乳製品)を使用していない、ベジタリアンスープ。

麹味噌とがんもどきの和風スープ

こちらは、和のベジタリアンスープ。麹味噌、醤油、甘酒の発酵食品が織りなす、まろやかで上品な甘さとうま味が、あとを引く味わいです。具材には、がんもどきや舞茸など食感を楽しめるものを合わせています。

 8種の野菜と鶏肉のスープ

スープストックトーキョーの 8種の野菜と鶏肉のスープ

 

こちらは野菜をたっぷりと食べられるスープ。しっとりと柔らかい鶏むね肉とごろごろとした茄子やズッキーニがたくさん入っています。野菜が中心なのでサラダのようなすっきりとした味わい。鶏肉の旨味やバジルの風味がほんのりと香ります。

 

 生姜入り7種の野菜の和風スープ

スープストックトーキョーの生姜入り7種の野菜の和風スープ

 

こちらも野菜がたくさん食べられるスープ。生姜、玉ねぎ、長ねぎ、キャベツ、にんじん、ごぼう、水菜などを入れた滋養味溢れる一品です。和風だしのうま味と生姜の風味が口の中で広がり、体ぽかぽか。寒い季節に食べたいスープです。

 

タイ風グリーンカレースープ

スープストックトーキョーのタイ風グリーンカレースープ

 

はるばる訪れた産地で新鮮な素材に出会ったときや、旅先で食べた味からひらめいて開発されたメニューもあります。こちらも、そのうちのひとつ。青唐辛子の爽やかな辛さとハーブの香りを楽しめる、まろやかなココナッツミルクベースが入ったタイカレー風スープです。鶏肉、筍、茄子など、具もごろっと入っています。

 

揚げ茄子のラッサム

スープストックトーキョーの揚げ茄子のラッサム

「ラッサム」とは南インドでは定番の、カレーを合わせて食べられることが多いスープ。酸味の効いたトマトスープにムングダル(緑豆)と柔らかな揚げ茄子が入っていて、食べ応えがあります。

ゴッホの玉葱スープ

スープストックトーキョーのゴッホの玉葱スープ

 

美しい風景やアートから思いを広げて作られたスープもあります。こちらは、ゴッホの作品『タマネギの皿のある静物』をイメージした、オニオングラタン風のスープ。じっくり炒めた玉ねぎのスープにパンが加わり、とろりとした食感が食べ応えがあります。

 

フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ

スープストックトーキョーのフェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ

 

こちらはオランダ黄金時代の画家ヨハネス・フェルメールによって描かれた“牛乳を注ぐ女”から着想を得たスープ。ゴーダチーズが溶け込んだ濃厚なミルクのスープに、くるみとレーズンのパンが入っています。マスタードソースをスープに添えて爽やかな酸味を加えていただきます。

 

バジルとトマトのOKAYU(おかゆ)

スープストックトーキョーのバジルとトマトのOKAYU(おかゆ)

おかゆのラインナップもあります。こちらは、バジルの爽やかな風味でいただく洋風おかゆ。食感の異なる3種の野菜と鶏肉を楽しみつつ、チェリートマトのフレッシュな酸味を味わえます。

豚肉と半熟玉子のタイ風粥

スープストックトーキョーの豚肉と半熟玉子のタイ風粥

 

こちらはタイの朝粥「ジョーク」をイメージした、具だくさんのおかゆ。半熟玉子をとろっと崩し、香菜、フライドオニオン、唐辛子入りナンプラーを混ぜつつ、いろいろな風味を楽しむことができます。

 

「スープストックトーキョー」をおさらい!基本情報

働く女性の「居場所」としてスタート

スープストックトーキョーでスープを飲む女性

創業は、1999年。当時は、女性がひとりで気軽に入れるファストフード店がまだ少ない時代でした。そんなことから、安心・安全でおいしく、女性のおひとりさまでも、ふらりと、さくっと気軽に来ることのできる居場所をつくりたいという想いで誕生したのがスープストックトーキョー。サイドディッシュだったスープをメインの料理としてご提供する、新しい形のファストフードです。

スープへのこだわり

スープを煮込んでいるところ

手間暇や時間をかけて料理をすることで、素材本来の「おいしさ」を引き出しているのが、スープストックトーキョーのメニュー。使う素材にはこだわりをもち、食材の産地まで赴き、土地や畑、生産者さんの思いにもじっくりと向き合い、信頼できる食材を一番おいしいタイミングで料理することを心がけています。

 

『Soup Stock Tokyoのスープの作り方』書影

だからこそ、原材料の表示を見ても「これは、何?」という材料は、ありません。おいしさにこだわり、野菜を切るタイミングや皮の剥き方ひとつにもこだわり、ていねいにじっくりと調理している。だからこその、おいしさが自慢です。レシピ本『Soup Stock Tokyoのスープの作り方』では、自宅で作ることができるようスープのレシピが公開されています。

スープが主役。店舗内装はシンプル&ミニマル

スープストックトーキョーの内観

主役は、こだわりのスープ。ということで、お店の内装は極力シンプルに、ミニマルに設計されています。ロゴも黒一色でデザインされているのは、そのためです。そのなかで一つだけ、インテリア要素があります。それが、(株)スープストックトーキョーの親会社である(株)スマイルズの代表・遠山さんの描きおろすアート。店舗ごとに違ったアートが飾られているので、お店を訪れた際はチェックしてみては?

店舗数は全国60店舗以上。お店によっては物販や限定メニューも

スープストックトーキョーで販売している雑貨

それぞれの店舗の土地柄により、取り扱いメニューのラインナップが異なるそうです。雑貨が買えるお店や、ハラールメニューがいただける店舗も。地方などでは、そこでしか食べられない限定メニューがあったりも。見つけたら、食べてみたい!

 

 

多彩なメニューを楽しめる、スープストックトーキョー。定番の2つのスープはもちろん、今回ご紹介いただいたスープを見つけたら、ぜひ食べてみたいものです。

取材・文/松崎愛香 撮影/田尻陽子 取材協力/株式会社 スープストックトーキョー
※紹介している商品は取材時点のものであり、現在お取り扱いのない場合があります。取り扱い、在庫の有無についてはお近くの店舗に直接お問い合わせください。店舗や時期により、商品の取扱や価格が異なる場合があります。