出典:福田萌Instagram fukuda.moe

 

3月より家族でシンガポールに暮らす福田萌さん。7歳の女の子と3歳の男の子のママ・福田さんが移住先で感じた子どもたちの変化や子どもたちへの思い、さらにシンガポールの食事事情なども伺いました!

学校に向かう子どもたちの背中に向かって…

── 移住でいちばん変化を感じ、がんばっているのは子どもたちとおっしゃっていましたが、具体的に“がんばり”を感じた瞬間を教えてください。

 

福田さん:

インターナショナルスクールに通っているのですが、娘と息子では反応や変化に違いがありました。通い始めた当初は、娘はすぐに友達もできてすごく楽しんでいました。授業のスタイルも日本とは全然違っていて、新鮮で楽しいとよろこんでいました。息子は仲良しの友だちもいないし、言葉の壁もあって“行きたくない”とか“嫌だ”と口にすることも多かったです。でも、3か月くらい過ぎたころから、その反応が逆転したんです。

 

言葉の壁はありつつも、息子はそれなりにコミュニケーションが取れるようになり、毎日が楽しいと言い始めました。逆に娘は、言葉の壁にぶつかりちょっとしたコミュニケーションが取れないことがではじめて。グループではなく1人で過ごす時間が増えているようなんです。無理をするのがいちばんよくないので、もし、合わないなら学校を変えることもできることを伝えたところ、「まだ自分はがんばっている途中だから、もう少しがんばりたい」という言葉が返ってきました。

 

── 無理はさせたくないですが、頼もしい言葉ですね。

 

福田さん:

今は見守ることしかできないですが、本人のがんばりたいという気持ちは尊重したいと考えています。がんばってという言葉がプレッシャーにならないよう、「行ってきます!」と登校していく子どもたちの後ろ姿を見ながら、心の中で大きな声で「がんばれ!」と叫んでいます。

 

出典:福田萌Instagram fukuda.moe

 

── 福田さん自身にも新しいお友達やお知り合い、ママ友はできましたか?

 

福田さん:

子どもをきっかけで知り合うことが多いです。日本にいるときにも子どもを通して知り合ったママ友もたくさんいましたが、シンガポールではさまざまな国の方との出会うことができます。シンガポールでは、子どもたちにいろいろな面で助けられている気がして、感謝しかないです。

 

何でも自分でやりたい時期なのか、ちょっと手を差し伸べると「自分でやるから、大丈夫」って顔をするし、実際に自分でできると「ほらね、できたでしょ?」と得意顔になるのもすごくかわいくて。上の子のときは、いろいろ気構えることが多かったけれど、下の子は割と見守っている感じです。

 

── 食事のメニューを考える際に外食も選択肢に入るようになったとおっしゃっていましたが、料理のレパートリーに変化はありますか?シンガポール料理を作ったりするのでしょうか?

 

福田さん:

スーパーには日本の食材もたくさんあります。日本食が食べたくなったら、ひと通りの材料は揃います。調味料も豊富です。納豆が食べたいと思ったら手軽に買えるし、値段もリーズナブルで、とてもありがたいです。

 

レパートリーはあまり変わっていないけれど、シンガポールに来てからチリソースにハマって、何にでもかけて食べちゃいます。子どもたちは普通のソースで食べる魚のフライにも、私はチリソース!という感じです。メニューというより、仕上げにちょっとナンプラーを使ってみようかなど、使う調味料の選択肢が増えた気がします。外食のときは、シンガポール料理や中華料理のレストランに行くことが多いです。

 

── シンガポール生活を満喫しているようですね。

 

出典:福田萌Instagram fukuda.moe

 

福田さん:

移住して感じたのは、思い立ったらやってみることの大切さです。仕事や家族、友人、子どもの学校など、環境が変わることで大変なこともあるけれど、もし、やってみたいと思ったら、一歩踏み出す勇気を持ってほしいと思います。私の場合は、思い立ってから、移住までの期間が短かったし、どんどん決めて行ってしまったけれど、今振り返ると、一歩踏み出す勇気を持ったことに後押しされた気がします。

 

新しい気づきや成長、自分を知る良い機会になると思うので、一歩踏み出す勇気に繋がる情報、経験などをさまざまな発信を通して伝えていきたいと考えています。

 

PROFILE 福田萌 / タレント

1985年生まれ、岩手県出身。大学在学中から芸能活動を始め、2007年から日本テレビ『ラジかるッ』にてお天気おねえさん兼アシスタントでデビュー。2012年にオリエンタルラジオ・中田敦彦氏と結婚、2013年に第一子女児を出産、2017年に第二子男児を出産。2021年3月よりシンガポール在住。タレントだけでなく、母親同士がつながるサロンを提案や、防災士の資格取得など幅広く活躍中。