グツグツと時間をかけて味を染みこませる“煮込み料理”には、トマト煮や甘辛煮など幅広い味つけがあります。以前放送の『あさイチ』(NHK)では、和洋中に特化したトップシェフが作る煮込み料理を特集。家庭で作れるプロ級のレシピをさっそく見ていきましょう。

あっさりした味わいが絶品!

まず和食好きにおすすめなのが「根菜たっぷり鯛の煮つけ」。始めに6等分した鯛300gを熱湯にくぐらせ、冷水で鱗や汚れを洗い流しましょう。続いて鯛、水500ml、酒250mlを鍋で火にかけ、食べやすく切ったごぼう・れんこん各70g、大根200g、にんじん100gを並べ入れます。この際、具材が重ならないようにすると、煮崩れしません。

 

ひと煮立ちしたら、あくを取り除いて砂糖大さじ3をプラス。アルミ箔でフタをして4分中火にかけてください。次にしょうゆ大さじ2を3回ほどに分けて入れながら加熱し、さらにしいたけ2枚、ねぎ1本、最後にしょうがひとかけを加えて煮ます。複数の調味料が登場し、分量にもバラつきがありますが、あまり難しく考えなくても大丈夫なよう。シェフの中嶋貞治さんは「最終的には好み(の量)なんで!」と話していました。

 

仕上げに別の鍋に鯛と煮汁を移し、みりん小さじ1をかけて煮詰めるだけ。器に盛りつけた具材に木の芽を適量散らせば、料亭風の上品な煮つけが完成です。

 

ピリ辛で旨い!牛すじ煮込み

番組ではちょっぴりスパイシーな「牛すじと大根の中国風煮込み」も紹介。水を沸かした鍋にカットした牛すじ肉400gを3回に分けて投入し、アクを取ります。しょうゆ50ml、紹興酒、砂糖各大さじ2を入れたら中火で煮ましょう。

 

中華料理によく使われる八角2個、花椒(ホワジャオ)小さじ1、赤とうがらし2本をペーパータオルで巻き、両端を結んで鍋へ投入します。さらに長ねぎ1/2本としょうがひとかけを加えて約1時間20分ほど弱火で煮ます。

 

続いて乱切りにした大根300gを沸騰した湯で5分茹で、鍋に追加。強火から中火に変えて、とろみがつくまで煮詰めていきます。最後にごま油少々を加えたらできあがり。あれば香菜適量を飾ると見映えがアップしますよ。

 

視聴者からも「鯛の煮つけは味があっさりしてそうで食べてみたい」「中華風の料理はあまり作らないから挑戦してみようかな」などの声が相次ぎました。