小林星蘭さんと悠木碧さん
子役あるあるなど楽しいお話をたくさんしてくださいました!

 

『映画ヒーリングっど❤プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』が3月20日(土)より公開中。CHANTO WEBでは、キュアグレース/花寺のどか役の悠木碧さん、ゆめアールプリンセスのカグヤ役の小林星蘭さんにインタビュー。後編では、映画で描かれる「親子の絆」をテーマに、子役として小さい頃からお仕事をしてきたお二人とお母さんとの関係について、たっぷりと語っていただきました。

 

声優の悠木碧さん
「お母さんとは友だちのような関係」と教えてくれた悠木さん

 

—— 映画ではカグヤとお母さん(天才科学者の我修院サレナ)、親子の絆が描かれています。優しさを隠して、厳しいお母さんとしてカグヤと接していますが、お二人のお母さんはどんなタイプですか?

 

悠木さん:

友だちのような関係です。ルックスもよく似ているので、舞台挨拶などで関係者席にいるとすぐに「お母さん来てるね」とバレてしまいます(笑)。自分ではおちゃらけていて、グウタラだよと言うけれど、めちゃくちゃ肝が座っているタイプで、メンタルが強く、いざというときに頼りになる人です。

 

子役はどうしても他者との比較をされ続け、優劣をつけられることから逃れられません。でも、どんなときにも「ママはあおちゃんが一番」と言ってくれました。それが芝居を嫌いにならず、お仕事を続けられた大きな理由です。「一番愛されているから大丈夫」と信じるものとして母がいたのは、すごくありがたかったです。

 

小林さん:

最近、いろんな人に「似てきたね」と言われます。でも、今は「似てきたか……」と思ってしまう時期でもあって。そのちょっと心地良くない感じを楽しんでいる自分もいます(笑)。お母さんは、私と同じでとても頑固です。

 

私が芸能界に入りたいと言ったとき、お母さんは反対で、頑固と頑固の戦いでした。でも、オーディションに合格したら「どうしてもやりたいなら、やれるところまでやったらいいと思う」と背中を押してくれました。私が負けず嫌いなのもよく知っているので、お芝居がうまくできずに悔しがっていると、褒めるのではなくどちらかというと貶すことで、奮い立たせてくれました。貶されてイラッとすることもあるけれど、私のことをわかってくれる一番の理解者だと感謝しています。

 

子役の小林星蘭さん
最近、お母さんに似てきたと言われることが多いという小林さん

 

—— 仕事と学校の両立の中で、お母さんと意見が食い違ったり、喧嘩することはありましたか?

 

悠木さん:

たくさんありました。いまだに喧嘩します(笑)。子役と親ってバディのような関係性だと思います。呼吸が合わないと闘うことができない。一緒の飛行機を操縦しているパートナーみたいな感覚です。

 

小林さん:

私もいまだに喧嘩します。家でセリフの練習をしているときに、「そこはこうじゃない?」とお母さんが意見を言ってくると、バリエーションのひとつとして受け入れるべきなのですが、「でも、私はこう思った」みたいなやりとりが始まって、激論になっていきます。親の前で練習するのが少し気まずく感じることもあります。

 

悠木さん:

分かる! 私もなるべく親のいないときにセリフの練習するようにしちゃう(笑)

 

小林さん:

買い物に出掛けた瞬間に「今だ!」って始めたりします。

 

声優の悠木碧さん
お母さんとのディスカッションはかなり熱いようです

 

—— 意見が食い違ったり、喧嘩をしてしまったときの仲直りの方法はありますか?

 

小林さん:

気づいたらテレビの話をしていたりするので、激しい意見の言い合いだったはずなのにいつの間にか終わっています。頑固同士だし、激しいから、丸一日とかその状態が続けば、お互い疲れ切ってしまいます。そんなときには、お互いに反省点を述べ合って和解します。納得いかないけれど、ごめんなさいっていうところは、頑固同士って感じですが、基本的には悪いところは理解したうえで謝るようにしています。

 

悠木さん:

衝突や喧嘩というよりも激しい意見交換なんですよね。意見を言い合ったら、スッキリしていつの間にか一緒にテレビを観たりしています。たまに母が「私はまだ納得していないけれどね」ということもありますが、もう大人同士なので、「ごめん」と私が折れることも多くなりました。よく似た親子なので、その逆もあります。「さっきの話だけど……」と蒸し返すときもありますが、長期戦は稀ですね。

子役の小林星蘭さん
思い出の味を教えてくれた小林さん

 

—— とことん話して解決する親子関係のようですね。お母さんが作るゴハンで大好きなメニューはありますか?

 

悠木さん:

ピーマンの肉詰めです。お母さんの場合は、肉の分量が多すぎてピーマンと肉が分離するんです。おいしくて上手な料理はたくさんあるけれど、お母さんらしくて愛おしくて大好きなメニューです。

 

—— いっぱい食べてほしいというお母さんの愛情とお肉がたっぷりと詰まっているのですね。小林さんはいかがですか?

 

小林さん:

大根のそぼろの煮です。とても時間がかかるし、難しい料理だと言いながら作ってくれるのがすごくうれしくて。ちょっと濃いめの味付けで、小さい頃に食べていた思い出の味です。食べるとがんばったなってホッとできる味で今でも大好きです。お家では、ごはんにつゆをかけて食べたりもします。