前回の「
」で、災害時に役立つ情報や、防災意識を高める情報発信への思いについて語ってくれた警視庁警備部災害対策課の村田さん。今回は、赤ちゃん連れの避難所生活で役立つ、使用済みおむつの匂いケアに関するツイートをご紹介します。
——赤ちゃんと一緒に避難所に行くケースも考えられます。実際に東日本大震災では少なからずそういったご家庭もあったと思うんですが、赤ちゃんが使った使用済みおむつの匂いをケアする方法には、どんなものがありますか?
備蓄しておきたい防臭袋。代用品は…
警視庁警備部災害対策課 村田さん(以下、災害対策課 村田さん):
おむつを使う赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、災害備蓄品としておむつも備えると思います。そのときに匂いが漏れにくいおむつ用の袋も一緒に備蓄するといいですよね。
おむつ用の防臭袋以外では、雨の日にスーパーの店頭で見かけることがある傘用の袋もおすすめです。
傘用のポリ袋でも匂いケアができる
ひとつの袋に複数の使用済みおむつを入れられます。袋の口を縛れば臭いもそれほど漏れません。
——紙おむつがなくなったときのために、レジ袋などで作る簡易おむつも紹介されていました。
災害対策課 村田さん:
はい。すでにツイートしています。ただこれは本当に緊急事態のとき用、と考えていただきたいですね。市販の紙おむつと比べても、簡易おむつでは着け心地も違い、赤ちゃんもかなり違和感を感じると思います。
なので赤ちゃんがいるご家庭では、紙おむつも災害備蓄品としてそれなりの量を備えておくと安心ですよね。
——紙おむつがサイズアウトしないように、こまめにチェックしないといけませんね。
災害対策課 村田さん:
サイズアウトした紙おむつでも被災時には役立ちます。レジ袋の中に紙おむつを開いて入れ、大人用の簡易トイレのように使うことができるんです。
サイズアウトした紙おむつは、被災時に役に立つので、捨てずにそのまま災害備蓄品の中に入れておいてもいいですよね。
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赤ちゃんと一緒の避難所生活では、泣き声など周囲の人たちに気を遣うシーンが出てきそうです。使用済みおむつの匂い漏れを心配しなくてよくなれば、精神的な負担が少し減るかもしれませんね。
参考/市販のおむつ防臭袋について:https://twitter.com/MPD_bousai/status/1197305680836739072
傘用のポリ袋でも匂いケアができる:https://twitter.com/mpd_bousai/status/1116138447092105217
レジ袋を使った簡易おむつの作り方:https://twitter.com/MPD_bousai/status/917915752820228096
サイズアウトしたおむつも災害時に役に立つ:https://twitter.com/MPD_bousai/status/991446814799806464
取材・文/前嶋みどり