Twitterアカウント運営にあたる警視庁警備部災害対策課の村田さん

日本では自然災害によって甚大な被害が発生することが、たびたびあります。阪神淡路大震災や東日本大震災などの地震だけではなく、台風や豪雨の被害も出ています。災害に対して、家庭でどのように備えればいいのでしょうか。

 

「10円玉2枚を使ってお菓子の袋を簡単に開ける方法」など、Twitterでのツイートがたびたび話題になる警視庁災害対策課の「ナカの人」に、お話を伺いました。

 

10万件以上リツイートされた、10円玉2枚を使ってお菓子の袋を簡単に開ける方法。 

たくさんの人の心を支えた停電時の防災ハック

——過去には、懐中電灯と水を入れたペットボトルを使って、広く部屋を照らす方法が紹介されていました。このツイートはSNSで拡散され、実際停電を経験した多くの人たちが実践したそうです。

水を入れたペットボトルで懐中電灯の明かりを拡散できる。

 

警視庁警備部災害対策課 村田さん(以下、災害対策課 村田さん):

誰かの役に立ったと言ってもらえると嬉しいですね。

 

ろうそくで明かりを取る方法もありますが、火事になったり子どもがやけどをしたりしないか、火の管理をしなければいけません。でも懐中電灯なら、火事ややけどの心配をせずに明かりをともすことができます。

 

とくに小さなお子さんは暗闇を怖がりますよね。ほんの小さな明かりがあるだけでも安心できるのかな、と思います。

 

——いつごろからどういった理由でTwitterを始められたのですか?

 

災害対策課 村田さん:

平成25年の1月からです。

 

きっかけは平成233月に起きた東日本大震災でした。東日本大震災では、全国的にも大きな被害が出ましたよね。東京でも被害があったことから、警視庁としても改善すべき点がないか検討したところ「警察が持っている情報をできるだけ多くの都民、国民の方々にお伝えする方法がない」という課題が出てきました。

 

情報を伝達する方法をさまざまな視点から検討し、SNSの中からTwitterの即時性と拡散性に注目したわけです。

 

——さまざまなアイデアがツイートされていますが、警視庁災害対策課のTwitterはどのように運営されていますか?

 

災害対策課 村田さん:

実は警視庁災害対策課のTwitterは、課員が日替わりで運用しています。だいたい30人から40人くらいですね。男性もいれば女性もいます。    

 

年代は20代から40代まで幅広いですが40代が一番多いですね。

 

大きなテーマとして「災害に関すること」とだけを決めて、課員がそれぞれの家庭の事情や趣味を生かしてTwitterに投稿しています。小さな子どもがいる人は、折り紙を非常用にも備えることをツイートし、ペットがいる家庭の人は、ペットのプロフィール(犬種、毛色、毛の長さ、雌雄、登録番号など)のほかに、飼い主の氏名や住所、携帯番号などを記載したメモの有用性をツイートするといった具合です。

息子さんのリクエストから生まれた「災害備蓄品に折り紙を添える」アイデア。

 

大切な家族であるペットを守るためのアイデア。

 

——それぞれの個性に合わせてツイートしているのですね!アイデアは各自が考えているのでしょうか?

 

災害対策課 村田さん:

アイデアは全てをオリジナルで考案している訳ではなく、元ネタがあるものもあります。雑誌や新聞などで紹介されていたものを課員が検証してツイートする、といった感じですね。