古(いにしえ)からの便利アイテムは現代でも使える!
おそらくほとんどの読者の皆様は『懐紙』と聞くと、“茶道で使う紙の束”を連想するかと思います。 確かに、懐紙は茶道ではお菓子をのせたり、抹茶茶碗の吸い口を清めたりと必携アイテムです。私は以前表千家茶道を学んでいたので、今でもたまに茶会に参加することもあり、懐紙は数種類を常にストックしています。 この懐紙なのですが、結構しっかりした紙質ですので、日常生活でも色々使える優秀アイテムでもあります。私の “日常生活での懐紙活用術”を一部ご紹介致します。
まずは、お気に入りの懐紙を手に入れよう
茶道では、基本白い懐紙を使うのが主流です。これに倣い、ベーシックな白無地が“ファースト懐紙”としては無難ではありますが、最初から『茶道以外で利用する』ことを念頭に置くのであれば、透かし模様が入ったものや、柄入りの可愛いものを2種類程度持っていると便利かと思います。 懐紙の入手は、茶道具専門店はもちろんのこと、デパート等の和雑貨売り場や和雑貨専門店、観光地の土産物屋さんでも大抵可能です。茶道具専門店は、懐紙の種類が多いのと、比較的安価に入手できるのでお勧めなのですが、百貨店の和雑貨売り場や和雑貨専門店は、可愛い柄入り懐紙の品揃えが多いので私のお気に入りです。私は懐紙の用途と目的で入手先を使い分けることが多いです。 京都・鎌倉・金沢等の有名観光地では、その地ならでの個性的な色や柄の懐紙に遭遇する確率が高いので、私は旅行等で訪れた土地で、お土産屋さんの懐紙の品揃えは大抵チェックしています(笑)。
職場のデスクに常備しておくと何かと便利
私の職場では、国内外問わず出張が多い職員さんが多いので、出張先のお土産のお菓子を頂く機会が結構多いです。 個包装のお菓子なら良いのですが、大袋入りのせんべいやスナック類、切り分けた果物やようかん等は、大抵ラップやティッシュにのせて配ります。こういう時に食品を懐紙にのせて配ると、ティッシュより楽に配れるし、ちょっとした高級感も出せるので結構便利!そんな訳で、私はベーシックな白無地の懐紙をデスクに常備するようにしています。 また、懐紙はメモ帳が手元に無い時など、メモ用紙の代用品としても使えますし、フロア内で餞別等を共同出資で贈る時などに、ポチ袋代わりに懐紙にお金を包んで幹事担当に渡す…等の使い方も出来ます。
外出時に持ち歩いても大活躍♪
私は義実家に帰省する時には大抵懐紙は鞄の中に潜ませています。職場で使う時とほぼ同じ使い方をしていますが、帰省エリアで外食する時に、結構冷たい飲み物のグラスにコースターが付いていない時がありましたので、そういう時に懐紙をコースター代わりに使いました。ティッシュや紙ナプキンの様に、水滴垂れでもグシャグシャになりにくく、見た目もすっきり。また、ウェットティッシュが手元にない時など、水を含ませて代わりに使ったりもします。特に子供が飲み物等をうっかりテーブルや畳にこぼした時の後始末には、ティッシュより懐紙の方が吸水力もあり頼もしいです(笑)。 また、ハサミ等で正方形に形を整えれば、少々折りにくくはありますが、一応折り紙代わりにも使えます。
おもてなしやラッピングにも活用!
例えばローストチキンレッグの先端の持ち手は、懐紙で簡単に作ることができます。 白の懐紙を2つ折りにして切り込みを入れて、先端をアルミホイルでくるんだチキンレッグに懐紙をくるくる巻いて、マスキングテープ等で止めて形を整えると、見た目華やかでお洒落な飾り兼持ち手になります♪ また、王道の使い方ですが、揚げ物の敷き紙としても使えます。スーパーの総菜売り場で天ぷら等を購入した時に、懐紙にのせて食卓にサーブすると、何となく手抜き感を忘れさせてくれます(笑)。 また、ラッピング素材としても優秀です。包装紙の上から“のし紙風”に巻いたり、クッキー等の手作り焼菓子を袋詰めする時に、こわれ防止のための裏紙としても使えます(この場合は柄入りの懐紙が可愛いかもしれません)。また、パッキング材が無い時に、懐紙を細く切って空気を程良く含ませて代用する事も出来ます。 それから、外国人の方や、ご年配の方へのちょっとした贈り物に、懐紙自体を贈るのも小粋です。この場合は、綺麗な柄入りや、透かしの入った上質な懐紙を綺麗な『懐紙入れ』等に入れて贈ると印象がアップすると思います。(外国の方のプレゼントにするなら、ちょっとした活用メモなど添えるとより良いですね。)
この様に、懐紙は色々な用途で活用出来る、日本の誇る“才色兼備”な優秀アイテムです。茶道を嗜ままない方でも、是非日常生活に懐紙を活用して頂きたいです♪
CHANTOママライター/トヤマチエコ