子どもを叱ったり注意している時に、「お母さん怖い…」と言われた経験はありますか? いくら“しつけ”のためとはいえ、子どもから怖がられるママにはなりたくないですよね。では子どもと接する際、どのようにコミュニケーションを取ればいいのでしょうか。

“怖い存在”は子どもに必要なのか!?

イヤイヤ期の子を持つママは、最近何かと叱るたびに「ママ、怖い!」と言われてしまうそうです。「怖がらせるために怒っているわけではないので、子どもから『怖い』と言われると私も困ってしまいます…」と悩みを告白。子どもを委縮させない方法を模索している様子でした。

 

彼女に対して、世のママたちからは「怒られた時に子どもが『怖い』と感じれば、悪いことをしなくなるからいいんじゃないかな?」「子どもにはちゃんと叱ってくれる“怖い存在”が1人は必要だし、優しすぎても反省しないと思う。子どもをしつける上で怖がられるのは、ある程度仕方のないこと」などの声が上がっています。

子どもに怖いイメージを持たれないための方法

注意程度で済めば特に問題ないものの、子どもが全然言うことを聞いてくれない時はやっぱり叱ってしまいますよね。その際に“叱り方”を工夫している人もいるようです。

 

「うちでは3アウト制を採用していて、1回目は注意、2回目には『あと1回同じことやったらお母さんめちゃくちゃ怒るよ』と言ってる。この方法だったら、2回目の“警告”で大抵収まるよ」「一応子どものことを考えて、叱る時はなるべく大きな声で怒鳴らないように気をつけてます」といった声が。子どもになるべく“怖い姿”を見せないように意識をしている人が多いようですね。

 

また怖いイメージを持たれないために、「たまには“叱り役”を夫に引き受けてもらって、母親はフォロー役に回るといいかも」「叱るだけでなくきちんと褒めてあげることも大事だし、叱った時は『○○のことが大好きだから、ちゃんと成長してほしくて言ってるんだよ』という説明をつけ足してみて」などのアドバイスも。時には、母親としての愛情や優しさを見せることが大切なのかもしれません。

感情的に叱る親は約5割!子どものためになる叱り方を心がけよう

小さい子を叱るシチュエーションは人それぞれですが、子どもが学校に行き始めたら“テスト結果”で叱る親も出てくるもの。では、子どものテスト結果に関して「自分が上手に叱れている」と思う人はどれほどいるのでしょうか?

 

以前実施された「テスト結果に対しての保護者のリアクション実態調査」(明光義塾調べ)によると、6割以上の親が「子どもの成長に役立つ叱り方ができていないと思う」と答えました。

 

そこで同調査では、“なぜ成長に役立つ叱り方ができていないのか”を質問。最も多かったのは「感情的に叱っているから」の47.0%で、「適切な叱る言葉が分からない(36.5%)」「叱りすぎていて言葉に重みがない(29.0%)」などの回答も高い割合を占めています。親の叱り方次第では子どものモチベーションが下がる恐れもあるため、なるべく子どもの為になるような叱り方を心掛ける必要があるかもしれません。

 

子どもに必要以上に怖がられず、適度な威厳をもった親の姿を見せられるように心がけていきたいものですね。

 

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文/牧野聡子

参照/株式会社明光ネットワークジャパン「テスト結果に対しての保護者のリアクション実態調査」https://www.meikonet.co.jp/news/detail/year/2018/id/681