フィクションなのにリアル!

©2020「罪の声」製作委員会

 

原作は塩田武士のベストセラー小説「罪の声」。本作のモチーフとなっているのは、未解決のまま時効となった昭和の未解決事件です。お菓子に毒物を混入して企業を脅迫し、子どもの声を使った電話で身代金取引をしたり、挑戦状を送りつけるといったあの事件をモチーフにしたフィクションなのですが、「事件の真相はこうだったのでは?」と思ってしまうほどリアリティを感じる物語になっています。原作の塩田氏が本作を描くまでに15年もの月日をかけたことも、リアルを感じる一つの理由かもしれません。

 

©2020「罪の声」製作委員会

 

時効となった事件を掘り起こす価値はあるのかと葛藤を抱えながらも、記者として真実を突き止める阿久津。知らぬ間に事件に関わっていたかもしれないことに戸惑いながらも、自分の声がテープに使われた理由、そして自分以外の2人子どもの現在が気になる曽根。小栗旬&星野源の繊細で静かな演技に引き込まれます。

 

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