アクセサリーは、顔まわりを華やかにするファッションアイテムとして女性には欠かせないもの。同じ洋服でもアクセサリーを変えるだけで印象が変えられる、便利アイテムです。

 

一方で、小さくて場所を取らないこともあってついつい買い集めてしまいがち。いつしか数が増えて収納ケースに収まらなくなることも…。

 

そこで今日は、意外と悩んでいる人が多い「アクセサリー収納」についてまとめたいと思います。

 

1.収納場所は決めずに適当置き…が一番危険!

帰宅した後、アクセサリーを何げなくはずして、つい適当に置いてしまう…そんな方は要注意です!どこに置いたかがわからなくなり、結局なくしてしまう可能性大。そもそも、自分がどれくらいアクセサリーをもっているかすらわからない人も多いはず。アクセサリーが迷子になりやすいので、必要以上に買いすぎて溜め込んでしまう傾向もあります。

 

アクセサリーの収納場所は一般的に、

 

  • 疲れて帰ってもすぐに片づけられる場所
  • 朝慌ただしくても支度の合間に手に取れる場所

 

この2つが叶う場所がベスト。家に帰ってすぐに片づけるのがめんどうと感じるからこそ、つい適当置きになってしまうのです。ですから、簡単かつ考えなくてもサッと収納できる収納スペースを、リビングなど帰宅したら直行する場所に作るのがおすすめ。

 

ただし、これは毎日のようにアクセサリーをつける人の場合です。特別の日だけなど、使用頻度がかなり低い場合はこの限りではありません。

 

2.朝の支度で慌てずに済む収納のコツって?

他の記事にも繰り返し書いているように、収納は“一目瞭然”の状態を作ることが大切。そうでないと、出し入れに時間がかかるうえ、元の場所に戻しづらくなります。アクセサリー収納も同じ。パッと全体が見渡せ、どこに何があるかがすぐにわかる収納を意識しましょう。

 

一つひとつのアクセサリーが絡まり合わず、すぐに使えるようにするためには、仕切りはとても重要です。

 

とはいえ、深すぎる仕切りや、小さすぎる仕切りは指が入りにくく、取り出しが不便になることもあるので適度なサイズのものを選びましょう。

 

また、取り出すまでのアクション数も意識したいところ。例えば、

 

引き出しを開ける → ケースを取り出す → ケースを開ける → 上段をはずす → アクセサリーを取り出す

 

といった場合、実際に使えるまでに5アクションも必要。元に戻す時は、さらにアクション数が増えてしまいます。これでは、片付けるのが億劫になって当然です。アクセサリーを使う頻度が高い人ほど、アクション数を減らす工夫をしましょう。

 

3.使用頻度別のおすすめ収納

どれくらいアクセサリーをつけるかに応じて、使い勝手のいい収納方法は変わってきます。

 

ほぼ毎日使う人は…見せる収納がおすすめ 

アクセサリートレイやアクセサリースタンドを使うと、選び取りやすいので朝の支度も早く済むうえ、片づけも楽です。数がたくさんある場合は、お気に入りのものだけを見せる収納にしてもいいですね。

 

季節ごとに見せる収納の中身を交換すれば、一つのものを使い続けて飽きることがなく、持っているアクセサリーをタンスの肥やしにすることもありません。

 

週1回程度使う人は…卓上など目につきやすい場所に

引き出しつきケースなどを卓上に置いて、アクセサリーの定位置に。仕切りがある引き出しに、アクセサリーの種類ごとに入れると便利です。ケース自体を“一目瞭然”の状態にしておくことで探す手間も省け、いざ使う時に慌てません。

 

月1回程度使う人は…コーディネートチェックの場所付近に

普段使いしない場合、イベントなど特別な時につけるというパターンが多いので、洋服との組み合わせも気になるところ。クローゼットやコーディネート確認用の姿見があるような場所の近くに収納すると安心です。

 

年1回程度使う人は…冠婚葬祭などで使うものと同じ場所に

フォーマルなシーンでしかアクセサリーをつけない場合は、同じタイミングで使うバッグや小物などと同じ場所に置いておくと便利です。

 

アクセサリー収納は時に、インテリアのフォーカルポイントとして活躍することもあります。ファーの上に並べたり、流木と合わせて飾ったり…ガラスの容器に入れるなどしても素敵ですよね。ただし、使用頻度が低い場合は、そういったオープン収納はおすすめしません。ホコリを避けてきれいな状態が保てるケースにしまったほうが、アクセサリー管理も日々の家事も結局ラクになります。

 

4.ヘビーユーザーなら“予備収納”があると便利

朝、慌てて出かけてしまい、着ている洋服に合わないアクセサリーを選んでしまった。つけようと思っていたアクセサリーを家に忘れてきてしまった…そんな経験はないでしょうか?

 

そんなときに便利なのが、“予備収納”です。バッグの中や職場のロッカーにポーチを忍ばせ、中にどんな服にも合うシンプルなアクセサリーを入れておくと、不測の事態にも慌てません。

 

クリア素材など中身が見えるポーチに入れておくと、バッグの中でも迷子にならず、すぐに見つけられて重宝しますよ。

 

5.アクセサリーの上手な手放し方は?

手に入れてから時間が経って劣化したり、趣味に合わなくなったアクセサリーはどうしていますか?

 

ブランド品のアクセサリーはリサイクルショップに出すなどの手がありますが、ノーブランドのものや、ピアスなど衛生面で難しくなるものもあります。とはいえ、ゴミとして捨ててしまうと罪悪感が生まれ、手放すことへのハードル自体が高くなりますよね。その結果、使わないのにしまい込んでしまうことに…。

 

そんな時は、直接肌に触れていないパーツだけ切り離せば、ハンドメイド資材として再利用できます。また新たなアクセサリーに作り替えることもできますし、ハンドメイドが好きな人にも譲りやすくなります

 

これからの時代は、不用品を簡単にゴミにせず、リサイクルする工夫が必要なのではないでしょうか。

 

6.お気に入りのアクセサリーだけを厳選して手もとに

「『可愛い!』と思って勢いで買ってみたけれど、結局あまりつけなかった…」なんて失敗も多いアクセサリー。そんな経験が多い人は、NGの理由をその都度確認するようにしましょう。

 

色なのか、サイズなのか、つけ心地なのか?自分にとってのNGを知ることで買い物の失敗を防ぎ、使わないアクセサリーで収納を圧迫してしまうのを防げます。

 

購入時には、アクセサリーをつけるポイントだけを鏡で確認するのではなく、できれば全身が映る鏡でチェックことをおすすめします。

 

耳や胸もと、手もとだけのイメージと、全身で見るイメージは違うこともあります。少し引いた目で客観的に確認できれば、使わないアクセサリーを未然に減らせるはずです。

 

アクセサリーを使いやすくする収納まとめ

今日お伝えした、アクセサリー収納のポイントは以下の通りです。

 

  1. ①生活の動線上に使いやすいポイントを見つける

②忙しい朝にサッと取り出せる“丸見え収納”がベスト

③使う頻度で収納方法を変え、管理も家事もラクに

④“予備収納”でうっかり忘れても慌てない

⑤簡単にゴミにせず、資材として考えてみる

⑥「使いこなせない」アクセサリーを見抜く力も必要

 

「小さいし軽いから、少々増えても大丈夫」と考えがちなアクセサリーですが、増えすぎると結局、大きな収納ケースとそれを置くスペースが必要になります。ですから、定期的な見直しもお忘れなく!

 

お気に入りのアクセサリーを、たんすの肥やしすることなく、使いたい時にすぐ使える。それが理想のアクセサリー収納です。意識しながら「うっかり置き」や「なんとなく買い」に充分注意して、自分らしいおしゃれを楽しんでくださいね。

 

文/瀧本真奈美