ゲーム好きな子どもの興味を他に向けさせる方法

子どもとゲームの付き合い方がわかってきたとはいえ、子どもにはゲーム以外にも、いろんなことに挑戦してほしいと思うのが親心。実は、ゲームに没頭する子どものプレイヤータイプから、ゲーム以外の子どもの興味を探る方法があります。

 

「Bartle(リチャード・バートル:イギリスのオンラインゲーム研究者)はゲームプレイヤーを4つのタイプ(※2)に分類しています。これがわかると子どもにゲーム以外の外遊びや習い事をさせるとき、どんな適性があるかの見当がつきやすいですよ」

好むゲームの傾向から、その子自身の適性を考えることもできる(編集部作成)

 

・キラータイプ

戦って敵をやっつけるゲームが好きなキラータイプは、例えば魚釣りに一緒に行って、釣れた数を親と競ってみると喜ぶかもしれませんね。


・ソーシャライザータイプ

誰かと雑談したり交流することが好きなソーシャライザータイプは、ボランティア活動に参加して、いろんな人と関わってみると楽しいでしょう。

 


・アチーバータイプ

アチーバータイプは、何かを集めたりミッションを達成するのが好き。駅のスタンプラリーなどをやってみると達成感が味わえるかもしれません。

 


・エクスプローラータイプ

エクスプローラータイプは、新しく発見することが好きなので、若干飽きっぽい側面も。一つの習い事をずっとやらせるのではなく、いろいろ体験してみるといいそうです。

 

親が子どもの好みや適性を知ろうと歩み寄ることが、親子のコミュニケーションの秘訣かもしれません。

 

… 実は、親が心配するほどゲームは悪者ではない。制限するのではなく、親子一緒にゲームとの関わり方を考えることが大切だということがわかりました。次回は、ゲーム好きな子どもに「親がやってはいけないこと」について伺います。 …

 

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取材・文/早川奈緒子

※1 出典:Kühn, S., Kugler, D., Schmalen, K. et al. Does playing violent video games cause aggression? A longitudinal
intervention study. Mol Psychiatry 24, 1220‒1234 (2019). https://doi.org/10.1038/s41380-018-0031-7
※2 出典:Richard Bartle「PLAYERS WHO SUIT MUDS」https://www.researchgate.net/publication/247190693_Hearts_clubs_diamonds_spades_Players_who_suit_MUDs