赤ちゃんの誕生に向けて揃えるべきモノはたくさんありますが、お風呂まわりのグッズとして「ベビーソープ」や「ベビーシャンプー」を用意する人は多いと思います。
でも、それらの赤ちゃん用ソープやシャンプーは生後何か月頃まで使えばいいのでしょうか?
ベビーソープを卒業する目安や、その後は何を使えばいい?などの疑問について考えてみました。
そもそも「ベビーソープ」とは?
「ソープ」は日本語にすると「せっけん」ですが、日本の法律ではベビーソープやベビーシャンプーは「化粧品」に分類され、薬機法(「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」)で成分表示の内容などが定められています。
ただ、ベビーソープとそれ以外の石鹸やボディシャンプーなどは、法律で「この成分が何%以上ならベビーソープである」といった決まりはありません。
各メーカーが、赤ちゃん向けに開発したものにそう名付けているのだということ。
おもな特徴は、
- 合成香料
- 合成着色料
- 合成界面活性剤
- 防腐剤・保存料
などが使われていない、または極力減らしていること。
洗浄成分は、固形のせっけんタイプでは「カリ石ケン素地」など、液体ソープでは「アミノ酸系」がメインです。
ママたちに聞く「ベビーソープいつまで使ってた?」
市販のベビーソープのパッケージを見ても、「対象年齢○歳まで」とは特に書かれていないことがほとんどです。
一般的なせっけんと成分は共通なので上の子や大人が使っても問題ありませんが、多くの家庭ではある程度赤ちゃんが成長したら切り替えることが多いようです。
先輩ママたちに「お子さんが何歳までベビーソープを使っていましたか?」とアンケートでたずねてみたところ、次のような結果となりました。
- 生後3ヶ月未満…21%
- 生後3ヶ月~半年…31%
- 生後半年~1歳…27%
- 1歳以上…11%
- 2歳以上…5%
- その他・使っていない…5%
およそ半数で、赤ちゃんが生後半年までのあいだにベビーソープを卒業していることが分かりました。
そのいっぽうで、1歳~2歳台まで使い続けている人も16%。
ベビーソープをやめた理由やタイミングについて聞いてみると、次のような声が多く聞かれました。
- もっとさっぱり洗い上げたいと感じた
- 香りがあるボディーソープのほうが好き
- ベビーソープはちょっと割高なので
- 使い切ったタイミングでやめた
ベビーソープを卒業したきっかけ&その後
ベビーソープは、刺激となる可能性のある成分を減らしたり、質のよい素材や製法を取り入れたりしたものが多いですが、一般のせっけんより洗浄力が弱いわけではないそう。
Sさん(29歳・0歳児のママ)は、
「生後半年あたりから、顔や頭皮がカサカサして粉をふいたようになってきたので、検診の時に相談してみたんです。そうしたら、ベビーソープ使ってる?そろそろ卒業してもいいのでは、とアドバイスされました。その後は親子で使えるマイルドなボディーソープとシャンプーを使っています」
と話します。
新生児から生後3ヶ月頃までの赤ちゃんはおおむね皮脂の分泌量が多く、脂漏性湿疹や新生児ニキビなどもよく見られるため、しっかりと洗浄力のあるベビーソープのほうがおすすめ。
しかし、生後3ヶ月から半年を過ぎると、だんだんと皮脂量が減りはじめ、同じベビーソープでは皮脂を除去しすぎて肌が乾燥したり、バリア機能が低下して肌荒れしてしまう子もいるそうです。
肌質や皮脂量は個人差が大きいため「生後何ヶ月から」と決めず、様子をみながら切り替えを検討しましょう。
Tさん(34歳・6歳児・3歳児・1歳児のママ)は、
「何種類も揃えず家族で同じモノを使いたいと思い、生後7ヶ月頃に最後の1本がなくなりかけたのをきっかけに、上の子たちと同じボディーソープとシャンプーに。数日間は量少なめで使ってみて、肌荒れなどがないのを確認してから切り替えました」
と切り替えのタイミングについて教えてくれました。
おわりに
赤ちゃんのやわらかい肌を洗うためのベビーソープ。使うのは意外と短い期間ですが、表示をよく確認してその子に合ったものを選んであげたいですね。
文/高谷みえこ
参考/「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000145