バランスの良い食事に欠かせない野菜。しかし生ものであるため、大量にまとめ買いしても結局腐らせてしまって使いきれないなんてことも…。 しかしそんな悩みは購入後の保存の仕方にひと工夫加えることで解決できます。ラク家事アドバイザーである島本美由紀さんに、こまめに買い物に行けない今だからこそ学びたい野菜の冷凍保存法を教えてもらいました。
PROFILE 島本美由紀さん
料理研究家・ラク家事アドバイザー。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、誰もがマネできるカンタンで楽しい暮らしのアイデアを提案。親しみのある明るい人柄で、テレビや雑誌、講演会を中心に多方面で活躍。『野菜保存のアイデア帖』(パイインターナショナル)など、著書は60冊を超える。また、食品ロス削減アドバイザーとしても活動し、家庭で楽しみながらできるエコアイデアを発信している。
http://www.shimamotomiyuki.com/
下ゆで不要!“ベジ冷凍”は生のまま冷凍すること
野菜を冷凍保存と聞くと、下ゆでなどをしなければならず面倒だと思ってしまいませんか? しかし島本さんがオススメするベジ冷凍は、野菜を丸ごと、
冷凍保存をすることのメリットは、保存期間を延ばしたり節約になるだけではありません。火の通りが早くなるので調理時間の短縮になったり、解凍時に野菜の成分が壊れること味が染みやすくなったりなどベジ冷凍には多くのメリットが。
ベジ冷凍の準備&ポイント
ベジ冷凍は特別な道具を必要としません。用意しなくてはいけないのは、家庭にもよくある以下のアイテムです。
- 冷凍用保存袋
- ラップ
- キッチンペーパー
- 金属製バット
特別なアイテムは必要としないベジ冷凍ですが、冷凍する際に外せないポイントがあります。それは買ってきたその日に冷凍するということ。鮮度がいいうちに保存することが重要です。
なお、保存時は水気を拭きとり、冷凍用保存袋へ薄く平らに空気を抜いて密閉してください。金属製のバットにのせると冷凍速度が上がり、味の変化が防げます。長期保存とはいえ、おいしく食べられる期間は1ヶ月ほどなので気をつけましょう。
果菜類のベジ冷凍
まずはサラダや炒め物などによく使うナス科、ウリ科、マメ科などの果菜類の保存方法をご紹介します。
きゅうり
薄切りにして、塩をふってもむ。出てきた水けを搾ったら1本分ずつラップで包み、密閉袋に入れて保存。
【解凍&調理方法】
流水をかけるか、自然解凍をする。あえもののほか、サラダにもOK。
【保存期間の目安】
約1ヶ月
かぼちゃ
タネを取り除き、薄切りにする。重ならないように冷凍保存用袋に並べ入れ、空気をしっかり抜く。
【解凍&調理方法】
凍ったまま調理が可能。炒めものや煮もの、スープなどにそのまま使って。
【保存期間の目安】
約1ヶ月
トマト
丸ごと冷凍保存用袋で保存。ミニトマトも丸ごと冷凍保存可。
【解凍&調理方法】
室温に5分ほど置くと切れる。凍ったまま煮込みやソースに。水につけると皮が簡単にむけるので、すりおろしても。
【保存期間の目安】
約2ヶ月
なす
輪切り、乱切りなど、用途に合った大きさに切る。水にさらし、水けをしっかりふいて冷凍保存用袋に入れる。
【解凍&調理方法】
凍ったまま調理できる。炒めものや煮もの、揚げびたしなどに使える。
【保存期間の目安】
約1ヶ月
パプリカ
タネを取り除き、細切りにする。用途によっては乱切りでも可。重ならないよう冷凍保存用袋に並べて保存する。
【解凍&調理方法】
炒めものや煮ものには凍ったまま使う。サラダにするなら自然解凍してから。
【保存期間の目安】
約1ヶ月