—— これまで試した節約術で「これは失敗だった!」というものはありますか?
丸山さん:
トイレのタンクに水入りのペットボトルを入れること。トイレのタンクにひっかかって、ひと晩中水が流れたままになってしまいました。ここで得た教訓は「よくわからない節約には手を出さない」ですね(笑)
半額だと値段につられて買ってはみるものの、結局使わないということも多いですよね。半額だから買ってOKではなく、必要なものが半額なら買ってOKと考えるようになりました。
—— パパ向けのおすすめ節約術があれば、ぜひお願いいたします!
丸山さん:
女性が苦手とされる分野の通信費の節約術はぜひ、お願いしたいところです。飲み物は、ペットボトルをやめて、マイボトルを持つこと、コンビニでもレジ袋有料化になったので、マイバッグを持つことをおすすめしたいです。急な雨にも対応できるように、折り畳み傘を。ATM手数料がかからないように、利用時間に気をつけること。コンビニATMが無料になるネット銀行を作って、手数料を節約する方法を検討するのもいいかもしれません。
—— では、最後にCHANTO WEB読者にメッセージをお願いいたします。
丸山さん:
新型コロナウイルスの影響で賃金が下がってしまったり、雇い止めとなってしまったりと、不安定な状況が続きます。今後心掛けていただきたいのは、モノと家計をミニマムにすることです。
具体的にどういうことかと言うと、モノをできるだけ最小限にすることで、消費を抑えるとともに、いざというときにも引っ越しがしやすくなります。そして、空いたスペースに食料や日用品、非常用のグッズなどの備蓄が可能となり、いざというときに備えることができます。
家計をミニマムにするということは、最低限いくらあれば生活できるかを知って、できるだけ出費を最小限にすることです。これができていれば、収入が減った場合でも慌てずに済み、どのような状況になっても柔軟性を持った対応ができるはずです。
丸山晴美 / 節約アドバイザー ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー ゆとりうむプロジェクト理事
1974年生まれ。旅行会社、コンビ二店長などを経て、2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
取材・文/タナカシノブ