デロンギのコーヒーマシンといえば、コーヒー好きにとっては憧れの存在。幅広いラインナップを取り揃える同社ですが、昨年10月に発売された「デロンギ ディナミカ コンパクト全自動コーヒーマシン ECAM35035」は、実売価格が13万7280円という高級モデルのひとつです。

 

価格だけを見ればなかなか手を出しにくい印象を受けますが、一度使えば「買ってよかった」と思えるはず。ディナミカが一体どんなコーヒーマシンなのかご紹介しましょう。

 

日本語表示で操作がわかりやすい

高級モデルと聞くと、操作が難しいのではと思うかもしれませんが大丈夫。ディナミカは大きくて見やすい液晶パネルを搭載しており、パネルに表示されたアイコンをタッチするだけで操作できます。しかも、日本語表示に対応しているのでスムーズに扱えます。

 

▲アイコンをタッチするだけで、選んだメニューに最適な水と豆の量を計り、豆挽きから抽出・洗浄まで行える

 

デロンギのほかのコーヒーマシンを見てみると、ディナミカよりもさらに上位なフルスペックモデルでも画面の表示は英語なので、操作のわかりやすさは群を抜いています。

 

ディナミカの大まかな使い方を紹介すると、コーヒー豆を入れ、水タンクに水を注いだら、モードを選択してカップをセットするだけ。本体を使い始める前に内部の空気を抜いたり、使う水の硬度をチェックしたりといった準備は必要ですが、それらは初回だけなので、普段はあっという間にコーヒーが淹れられます。

 

サードウェーブコーヒーが自宅で飲める

ディナミカで淹れられるのは、「エスプレッソ」「スペシャリティ」「カフェ・ジャポーネ」「ドッピオ+」の4種類。さらに、自分なりにカスタマイズしたり、一度に2杯分を抽出したりといったことが可能です。

 

本モデルだけに搭載されている「スペシャリティ」は、通常のコーヒーよりも多めにコーヒー豆を挽き、蒸らさずにダイレクトに抽出するモード。すっきりした味わいに仕上がるのが特徴で、まるでコーヒーショップで飲む”サードウェーブコーヒー”のようなんです。

 

▲中煎り~やや浅煎りはサードウェーブで広まった手法。「ブルーボトルコーヒー」や「猿田彦珈琲」などが有名

 

「エスプレッソ」はデロンギが得意とするメニューで、濃さを選択することもできます。コーヒーの強い味わいやアロマを感じたいときにぴったりです。すっきりしたコーヒーが飲みたいときには、「カフェ・ジャポーネ」がおすすめ。コーヒーをハンドドリップのように蒸らしながら抽出するので、すっきりした深蒸しのレギュラーコーヒーに仕上がります。また、香りと濃厚な味わいを楽しむには「ドッピオ+」で淹れるといいでしょう。

 

本体にはミルクフロッサーもあるので。ふわふわのミルクを泡立てることもできます。スチームでミルクを泡立てるので、少し練習すればすぐに使えるようになるはず。このミルクを使ってカプチーノやカフェラテを作れば、お店さながらの仕上がりになります。

 

▲エスプレッソと泡立てたミルクでカプチーノになり、エスプレッソと温めたミルクと泡立てたミルクを3層にするとカフェラテになる

 

ディナミカの場合、カプチーノやカフェラテを全自動で作れるモードは搭載していないので、自分でラテ作りに挑戦してみたい人にはぴったりのモデルでしょう。

 

本格派なのに手入れがしやすい

これだけ高機能なコーヒーマシンだと知ると、手入れが不安ですよね。実はとても簡単で、自動内部洗浄機能があるので、普段のお手入れはカス受けに溜まったカスを捨てるだけ。月に一度はさらに細かいパーツを掃除する必要があるものの、部品は最小限に抑えられています。

 

購入前に唯一、検討が必要になるのは、その大きさ。ディナミカは2杯分のコーヒーを同時に抽出できることもあり、サイズは大きめです。全自動コーヒーマシンは全体的に大きくなりがちで、デロンギのなかでもディナミカは小ぶりな部類ではあるものの、設置場所を決めてからの購入が良さそうです。

 

▲サイズは幅240×奥行き445×高さ360mm。カラーはホワイトなので、部屋には馴染みやすい

 

自宅で本格的なコーヒーが飲める「デロンギ ディナミカ コンパクト全自動コーヒーマシン ECAM35035」があれば、自宅でのコーヒータイムが極上の時間になるかもしれません。

 

デロンギ ディナミカ コンパクト全自動コーヒーマシン ECAM35035

サイズ:幅240×奥行き445×高さ360mm

重さ:9.5kg

消費電力:1450W

https://barista.delonghi.co.jp

 

文/今西絢美