最近の子ども向け動画コンテンツは、とっても優秀。それでも動画に夢中になりすぎたり、危ないサイトにつながってしまわないかと親の心配はつきません。
子どもをインターネットの危険から守る方法のひとつは、親が子ども向けのコンテンツをしっかり吟味すること。
子どもが楽しめるだけでなく、親が安心して見せられるコンテンツで、子どものネットリテラシーを育てていきましょう。おすすめの子ども向けネットサービスと使い方のコツをご紹介します。
生活リズムが整えられると大人気「オンライン幼稚園」
朝のあいさつに始まり、歌やダンス、先生と遊んだらお昼の時間——まるで本当の幼稚園のようなタイムスケジュールで動画が配信される「オンライン幼稚園」は、コロナ禍で人気急上昇したサービスです。
開園は3月18日で、1か月間で利用者が20万人を越えたとのこと。登録不要で無料なのに平日10時から14時まで、リアルタイムで動画が配信されるのですから、人気になるのはわかりますよね。サービスを提供しているのは「こどもちゃれんじ」でおなじみのベネッセなので、子どもの心もがっちり掴みます。
配信される内容は、「うた」「ダンス」「知育」「あいさつ」「手洗い」「歯磨き」「読み聞かせ」などで、その日によってコンテンツが異なります。歌やダンスは運動不足解消に役立ちますし、映像の中のおねえさんと一緒に手を洗ったり歯を磨いたりと人と交流しているような気持ちになれます。
オンライン幼稚園は6月20日から毎週土曜日にサマースクールを開始しています。また、同サイトではいつでも動画を再生できますので、「ちょっと寝坊しちゃった」という日でもコンテンツを楽しめます。ぜひ利用してみてくださいね。
YouTubeの利用は13歳から…「YouTube Kids」なら小さい子も安心
子どもたちはYouTubeが大好きです。お気に入りの動画を何度も見たり、「おすすめ」に表示された動画を見たりして、楽しんでいる子が多いでしょう。音声検索を使って自分の好きな動画を探せる子も珍しくない時代になりました。
でも、少し気になるのが動画の内容です。過去には「子ども向けコンテンツに見せかけた悪質な動画」が問題になったことがあります。子どもが好きなキャラクターのイラストや人形を使って、残虐的なシーンや不快な気持ちになる場面を見せるものです。
こういった動画は、海外で人気の子ども向けキャラクターを使って作られていましたが、今では「アンパンマン」や「ドラえもん」を使ったものも投稿されています。これらはYouTubeのフィルタリングをすり抜けてしまうことがあり、子どもの目に入ってしまうことが考えられます。
YouTubeの利用規約では、YouTubeの利用は13才以上である必要があります。だから「子どもが視聴するのにふさわしくない動画対策」を怠っているわけではないのですが、より子ども向けにフィルタリングなどの視聴体験を強化しているアプリを使うと安心です。それは「YouTube Kids」です。子どもには不適切だと判断された動画は表示されない上に、利用する子どもの年齢に合わせた動画だけに絞られます。
さらに、動画検索をオフにする機能、最大60分までしか見られない「視聴タイマー」も用意されています。パスコードでロックしておけば、子どもは設定を変更することができません。
年齢が上がるにつれ、YouTube Kidsでは物足りないという声も挙がるかもしれません。でも、YouTubeからの広告収入を上げるために、不適切な動画を投稿する配信者もたくさんいます。幼いうちは、利用時間と内容を管理できるYouTube Kidsで動画を楽しむことがおすすめです。