仕事や家事などをしていて、ふときれいに彩られた指先が視界に入ると、モチベーションが上がりますよね。とはいえ、忙しくてネイルサロンに頻繁に行けないという人も少なくありません。

 

そこで、おうちでサロン級のネイルを楽しむ方法を、Instagramで1.6万人のフォロワーを持つセルフネイルのプロ・ojimiさんに教えてもらいました!

梅雨の時期にぴったりなブルーが映えるニュアンスネイル

灰色の雲の隙間からこぼれ落ちた雨粒に濡れて、きらきら光る紫陽花の花びら。今回は、梅雨の時期ならではのそんな光景を指先にまとえる「霞ネイル」をご紹介します。

 

ポリッシュでは難しいと思われがちなニュアンスネイル。色の組み合わせが難しく、下手をすると重ねた色が濁ってしまうこともあります。そんなポリッシュを使ったニュアンスネイルを成功させたいのであれば、彩度の近い色を選ぶのがポイントです。

 

さて、今回は肌馴染みのいいくすんだ水色をベースに、くすみパープルとクリアブルーを組み合わせました。じゅわっとにじんだようなクリアブルーによって抜け感が出るので、彩度が低めのベースカラーであっても軽やかな印象に。ベースの水色と同じ彩度のパープルは他の色を邪魔せず、差し色として複雑なニュアンスを生み出してくれます。

 

奥行き感を出すポイントは、埋め込んだネイルホイル。キラキラひかるネイルホイルやホロは一番上のに乗せることもありますが、あえて埋め込むことで光が適度に抑えられるので、上品な仕上がりに。派手なネイルは抵抗があるけれど、指先に華やぎが欲しいという方におすすめのデザインです。

 

「霞ネイル」のアイテム

 

・カラーポリッシュ

ネイルホリック BL907(画像左端) paネイル S003(画像右端) S009(画像右から2番目)

 

・トップコート

Nailist クイッククリスタルコート(画像左から2番目)

 

・ベースコート

お好みのもの

 

・ネイルパーツおよびシール

ネットショップ ネイルホイル(シルバー) (All that nailというネットショップで購入できます) 100円ショップ クラッシュホロ(クリア)

 

・その他

二重まぶた用糊(アイプチ等) ※トップコートでも代用可能

 

「霞ネイル」のデザインレシピ

1.ベースコートを塗る

 

2.トップコートを爪全体に塗る

カラーを垂らすまえにトップコートを塗るとぼかしやすくなります。

 

3.2が乾く前にくすんだ水色と紫色(paネイル S003 S009 )を爪の上にそれぞれ3滴ずつ垂らす

軽く筆をしごいてから「くの字」を描くようなイメージで、3点に垂らします。垂らす量が多すぎると色が混ざってしまったり、乾きにくくなってしまうので、ポリッシュを爪の上に置いたときに液垂れしない量を目安にしてください。バランスを見て、垂らす位置や量を調整します。

 

4.3が乾く前にトップコートの刷毛で爪の上でカラーを混ぜる

「N」を描くように筆を動かすイメージです。カラーを混ぜると刷毛に色がついてしまうので、ウェットティッシュなどでぬぐいましょう。

 

5. 4が乾いたら、お好みでカラーをた 

3、4の工程で好みの色合いにできた場合は足さなくてもOKです。今回は青が足りなかったため、青を足しました。

 

6. 5が乾く前に、足した水色をトップコートの刷毛でぼかす

軽く筆をしごいて、トップコートで色を混ぜます。トップコートの量が少なすぎると色が混ざらず、多すぎると液が垂れてしまいます。爪からトップコートがあふれない量を目安にしてください。

 

7. 6が乾いたら、一度トップコートを全体に塗る

このタイミングでトップコートを塗っておくと、この後の工程でよれなどの失敗を防げます。

 

8.7が乾いたら、お好みの場所に二重まぶた用糊をつける

ニュアンスが隠れないように、爪の右上、もしくは左上など部分的につけましょう。 二重まぶた用糊を使わない場合は、7のトップコートが乾燥しきる前に9の工程に移ります。

 

9. 糊が乾いたら、ネイルホイル(シルバー)をぺたぺたつける

糊の表面が乾燥して液体っぽさがなくなり、手で触ってぺたぺたと粘着力を感じたら、ネイルホイルを糊づけした部分に重ねます。爪の角度を変えて何度か重ねると、下の画像のようにバランスよくネイル表面にホイルが移ってくれます。 二重まぶた用糊の種類によって乾き具合が異なるので、事前に肌や紙などの上でご自身で粘着具合を確かめてみるのがおすすめです。

 

二重まぶた用糊を使わない場合は、速乾性の低いトップコートなどを使い、完全に乾く前にホイルを転写させます。爪全体に糊がついている状態になるのでホイルの転写面を小さくして、全体に塗布しないように気を付けてください。 ただし、トップコートの乾き具合の見極めが難しく、ベテランセルフネイラーであっても転写のタイミングが早すぎたり、よれてしまったりと失敗しがち。初心者さんであれば、二重まぶた用の糊を使った方が失敗が少なくなります。

 

 

10. トップコートを塗り、ネイルホイルの上にクラッシュホロをのせる

ネイルホイルの上にクラッシュホロを重ねることで、奥行きが出ます。クラッシュホロは薄く、角がないものを選びましょう。厚みがあるものにしてしまうとうまく埋め込めず、ネイル表面がデコボコになってしまいます。

 

11. クリアブルー(ネイルホリック BL907)をクラッシュホロの上に薄くぬり、トップコートでぼかす

クリアブルーを塗ったら、乾く前にトップコートでぼかします。

 

12. 11を乾燥させたあと、お好みで水色(paネイル S003)をその上に薄く塗り、トップコートでぼかす

そのままでも涼しげで可愛いのですが、水色を上に塗ると柔らかい印象に仕上げることができます。水色のポリッシュが乾く前にトップコートでぼかしましょう。

 

13. トップコートを4、5回重ねて完成

筆にたっぷりトップコート液を含ませて爪に塗ると、ホロやホイルを使っていても表面がデコボコしません。塗ったときに筆の跡ストロークがつくようであれば、液が足りないのでもう少し足してみてください。1回トップコートを塗ったら乾燥させ、再度塗ります。表面がフラットになるまで、根気よく4,5回重ねるとジェルのような仕上がりになりますよ。

 

重ねると乾きづらいとトップコートもあるため、できれば、今回紹介しているものとトップコートを用意してもらった方が失敗しないと思います。

 

ネイルデザインのポイント

梅雨の季節にぴったりなくすみ水色と紫色のカラーを使って、ニュアンスネイルを作るレシピです。彩度の近いカラー同士を混ぜれば、失敗せずに絶妙なニュアンスを作ることができます。

 

工程数は多いですが、ひとつひとつの作業自体は難しくありません。重ねれば重ねるだけ奥行き感がでて深みのあるデザインになります。ポリッシュを重ねる回数が多いため、どうしても乾燥には時間がかかってしまいます。休日など、時間に余裕があるときにチャレンジしてみてくださいね。

 

〈オンの日のオフィスネイルもセルフで〉

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デザイン/ojimi