お子さんはいま、あなたをなんと呼んでいますか?それは今後もずっと続きそうですか?

 

今回は、小さい子に多い「ママ」という呼び方はずっと成長後も使っていいのか、「お母さん」に変えさせるべきなのかという疑問について考えてみます。

 

ママ・お母さん…みんなはなんて呼ばれてる?

以前に紙おむつメーカーが妊婦さんに向けて実施した「お子さんにどう呼んでもらいたいですか?」というアンケートでは、「お父さん・お母さん」が41%、「パパ・ママ」が48%と、約半数が「ママ」を希望していました。

 

そして、今回、独自に子育て中のママたちに「実際になんと呼ばれていますか?」と聞いてみたところ、以下のような結果に。

 

  • ママ…43%
  • お母さん…25%
  • ちゃーちゃん、あーちゃんなど…11%
  • お母ちゃん…6%
  • かあさん…4%
  • おかん…4%
  • その他(マミー、はは、おふくろ、ニックネームなど)…7%

 

やはり「ママ」が最多だったものの、「お母さん」は予想より少なく、およそ4人に1人でした。

 

とはいえ、「ちゃーちゃん」はまだ小さくて「お母さん」がうまく言えない子が含まれていると思われますし、「お母ちゃん」なども合わせると、40%以上が「お母さん」派ということが分かりますね。

 

それぞれの家庭で上記の呼び方になったのには、次のような理由からだそうです。

 

【ママ派】

「早く呼んでほしくて。パパ・ママの方が赤ちゃんでも言いやすいじゃないですか」(Rさん・29歳・1歳児のママ)

 

「自分が小さい頃はみんなお母さん呼びだったと思いますが、ひそかにママに憧れてたんですよね」(Tさん・31歳・3歳児と0歳児のママ)

 

【お母さん派】

「いちどママが定着してしまうと、成長して恥ずかしくなっても、途中で変えるのに苦労しそうだと思ったので。私自身も、あるとき呼び方が変わったら寂しいかもしれないので、一生使えそうなお母さんを教えました」(Yさん・30歳・2歳児のママ)

 

「私も夫も、ママ・パパってガラじゃないので~!(笑)」(Wさん・34歳・5歳児と2歳児のママ)

 

男の子はさらに複雑な呼び方の変遷が…!?

ところで、上記の回答では、子どもの性別によってさらに違いが見られました。

 

女の子は小学生・中学生になっても変わらず「ママ」と呼ぶ子が多いのに対し、男の子は成長とともに「オカン」「かあさん」等と呼ぶ子の割合が増えてきます。

 

なかには、

 

「保育園の年中さん頃まではママだったのが、年長あたりから母ちゃんに、小学校の高学年からはオカンになり…関西の母を満喫してます」

 

と苦笑するママも。

 

特に、男の子が大人になっても母親を「ママ」と呼び続けていると、ドラマなどの影響もあってか、高確率で「マザコン」と思われそう…と心配するママはかなり多いようです。

 

ただ本来は、性別によって

 

「男の子だからママと呼ぶのはダメ」 「女の子ならママと呼んでも許される」

 

などと決めつけるのはよくないこと。できるだけ「男の子なんだからママなんて恥ずかしいよ」という言い方は避けたいものです。

 

とはいえ、残念ながら、大人だけでなく子ども同士でもそういう目で見る人がまだ多いのも事実。男の子の場合は特に、早めにママ以外の呼び方を見つけておくほうが無難なのかもしれませんね。

 

「ママ・パパ」でもOKという人も多い

では、現在「ママ」と呼ばれている人に、「今後別の呼び方に変えてほしいと思いますか?」と聞いてみたところ、次のような結果になりました。

 

  • 「お母さん」に変えてほしい…35%
  • このまま「ママ」で良い…58%
  • その他の呼び名に変えてほしい…7%

 

3人に1人は「このままずっとママでいい」と考えていることが分かります。

 

「呼び方はどうでも、ちゃんと子どもの年齢相応の接し方や扱いをしていれば問題ないのではと思います。いつまでも赤ちゃん時代のままでいてほしい=支配下に置きたいというような思いがあれば問題ですけど」(Mさん・36歳・6歳児のママ)

 

「中学2年生の娘も4年生の息子も、家ではママですが、外では母と使い分けていますよ。他人の前でちゃんと母と言えるなら、親と子の好きな呼び方でいいかなと思ってます」(Hさん・42歳)

 

呼び方を変えさせた人は、こうやっていた

では、あるときから「ママ」→「お母さん」に変わった、変えた…という人は、どうやって変えさせたのでしょうか?

 

「もうすぐ1年生になるお正月に、お母さんって呼んでみる?と聞いたら、息子が乗り気になって、数日で変わっちゃいました」(Nさん・40歳・2年生のママ)

 

他にも小学校入学をきっかけに、という人がもっとも多かったようです。

 

呼び方を変えるときには、

 

「夫や年の離れた上の子に協力してもらって、お母さんお母さんと連呼してもらったところ、わりと早く移行できましたよ」(Sさん・39歳・5年生と5歳児のママ)

 

「3回に1回くらい、ママと呼ばれても聞こえないふりをしてました。お母さんだと即反応(笑)。ちょっとかわいそうだったけど、すぐ変わりましたね」(Oさん・37歳・1年生のママ)

 

「少し年上の子がいるママ友に相談したら、”恥ずかしい!赤ちゃんみたい!”とネガティブな言葉より、”お兄さんぽいね!”というポジティブなイメージで伝える方がいいよ…と教えてもらったのでそう心がけていました」(Kさん・34歳・6歳児と2歳児のママ)

 

そして、

 

「お友だちの影響か、子どもの方から勝手にお母さんと呼ぶようになって、ちょっと寂しいような…」(Uさん・36歳・2年生のママ)

 

という人が意外と多かったのも印象的でした。

 

成長と共に呼び名は変わっていく

今回話を聞いてみて共通していたのは、成長して第三者に「うちのママがね…」という言葉づかいをするのは考えものだけど、家では親子の好きな呼び方でいいと思います、という意見でした。

 

小さな子が「ママ」「パパ」と呼ぶのも、「おかーたん」「おとーたん」などと呼ぶのも、どれも本当に可愛いもの。

 

いつかは呼び方が変わるにしても、いまの子どもの姿をずっと大切に覚えていたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考/GOO.N MOM コミュニティ「ママ?お母さん?我が子に何て呼んでもらう予定?<プレママ257人に聞いてみた!>」 https://digest.beach.jp/goo-n/?p=2732