1本あれば万能に使える!と、密かにブームの「ハッカ油」。虫除けに、リフレッシュに、お掃除に。さらには飲み物や料理の味付けにもできたり、風邪や花粉症対策にも使えたり…と、じつにいろいろなシーンで活用できるアイテムです。ハッカということは、スースーするの?と想像する人は多いかと思いますが、一体ハッカ油とはどんなものなのでしょうか。

 

家事以外のシーンでは、具体的にどんな使用方法があるのでしょう。風邪予防など、気になるワードもちらほら。メーカーの健栄製薬 株式会社の広報ご担当にお伺いしました。

【お出かけに】汚れ落しやニオイ消しに。暑い日にも重宝

外出時も何かと使えるハッカ油。例えばウェットティッシュにハッカ油を染み込ませておけば、汗や汚れをすっきりと拭き取ってくれます。気温の高い日には、肌をクールダウンさせ、ほてりをやわらげてくれる効果も。

 

携帯できるスプレータイプが便利

スプレータイプであれば、そのまま使用することができるので便利。原液であればエタノールと混ぜてスプレーを作ることができます。

 

<ハッカ油スプレーの作り方>

1. 100ml入りのスプレー容器を用意します ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があるので、ポリスチレン製のスプレーボトルは使わないようにしましょう。素材がわからないときには、ガラス製のスプレーボトルを使えば安全です。


2.  1の容器に90mlのお水を入れた後、無水エタノールを10ml入れ、よく混ぜます 3.  ハッカ油を5~10滴ほど垂らして、よく混ぜればできあがり

 

【リラックス&リフレッシュ】仕事タイムにも、おうちタイムにも

オフィスでのランチタイムの後に。口にふくんですっきり

外食のあとは歯磨きができないこともしばしば。そんなときは、コップ一杯ほどの水にハッカ油を1滴ぽとんと垂らしてよく混ぜるだけで、即席のマウスウォッシュに。口のなかにさわやかなハッカの香りが広がって、すっきりさっぱり。ただし、くれぐれもたくさんいれすぎないように注意。量が多いと刺激が強く痛くなってしまうこともあります。

 

リフレッシュだけでなく、リラックス効果も。なかでもオススメは紅茶に1〜2滴垂らすこと。カフェインとハッカには自律神経を整える作用があり、リラックスタイムをより爽快に気持ちよく過ごすことができます。

 

たまにはこどもをパパに預けて。お風呂時間を楽しむ

夏場はとくに、お風呂から上がって子どもの身支度をしているとそれだけですぐに汗をすぐかいてしまう…というのが、ママのお悩みだったりも。そんなときにオススメなのがハッカ油の入浴剤。湯船に1滴ハッカ油を入れて、よくかき混ぜます。湯船に入ると気持ちのよいメントールの刺激がクールダウン効果に。体感温度を下げてくれます。

 

ただし、こちらもくれぐれも入れすぎには注意。子どもと一緒に入る際や敏感肌のかたはハッカ油だけだと肌に刺激が強過ぎることがあるので、ホホバオイルと混ぜて入れるのがオススメ。肌あたりがやわらかくなります。

 

髪のニオイが気になる…というときも、ハッカ油の出番。使っているシャンプーにハッカ油を2〜3滴混ぜて使ってみてください。シャキッとした洗い上がりがとても気持ちよく、ハッカ油の持つ除菌効果が、頭皮と髪を清潔に保ってくれます。メントールには皮脂よごれを落とす作用もあるといわれているため、頭皮のベタつきや気になる臭いがある人にオススメです。このとき原液が目に入らないように注意して使いましょう。

 

同じくボディーソープに混ぜるのもすっきりと体を洗えるので、特に夏場はお風呂あがりがとても気持ちいいですよ。

 

子どもとよく公園で遊んだ日は「ハッカ油足湯」で癒されて

子どもがいるため湯船に入れるのは刺激が強すぎる?と気になるなら、ママだけ足湯をするのもオススメ。洗面器に、40〜50℃の熱すぎない程度のお湯をはり、ハッカ油を1滴ぽとん。ハッカ油入りのお湯の中ですこしマッサージするだけで、子どもと一日中遊んだ足もすっきり、生き返ります!気になる足の匂いをカバーし、除菌効果で足が清潔に。

 

忙しかった一日の終わり、眠りの時間もリラックス

お気に入りの香りに包まれて眠りにつきたい…そんなときも、ハッカ油は大活躍。枕にシュッとひと吹きするだけで、眠りのひとときが爽やかに。ハッカ油を含ませた濡れタオルを寝室にかけておくという方法もあります。部屋全体がほのかに清涼感のある香りに包まれて、いい眠りへと誘ってくれます。

 

【風邪予防・花粉予防】ウイルス予防や花粉症予防にも!

なんだか不快…。そんなマスク生活に、もうサヨナラ!

マスクを着用することが日常となった昨今。一日中つけているとニオイが気になる…という人も多いのではないでしょうか。そんなときにも、ハッカ油。ハッカ油スプレーをマスクに1プッシュするだけで、さわやかな香りが持続する快適マスクが完成します。口に直接あてるマスクには1プッシュでもかなり刺激が強いので、50センチほど離した状態でマスクの外側からかけてください。肌に直接つかないように、またハッカ油が目や鼻に入ってしまうと痛くなることがあるので、注意をしましょう。

 

さわやかな香りはもちろん、除菌効果も期待できるというからうれしい限り。さらには、ハッカ油の中に含まれるメントール成分は、ウイルスや細菌などから守ってくれる「線毛」という小さな毛の働きを活発にする作用があります。そのため、風邪予防も期待できるとか!

 

鼻のかみすぎで荒れた肌もすっきり爽快に保護

白色ワセリン(50g) 451円(税込) また、花粉症や鼻風邪にも重宝。鼻づまりの場合は、ハッカの爽快な香りが症状をやわらげてくれます。また、鼻をかみすぎると肌荒れが気になる…という人も多いのでは?そんなときは、白色ワセリン5mlほどにハッカ油を1滴ぽとん。花粉症などの鼻水で荒れた肌やかぶれを防いでくれます。ハンドクリームやリップクリームとして使うのもアリ!

 

 

いろいろな活用法のあるハッカ油。広報の青木さんにも、活用術を伺いました。

 

「我が家では、加湿器の水に2滴ほど垂らして使っています。空気がスーッとした感じがして、さわやかな香りが広がって、心地いいんです。夏場は扇風機やうちわにシュッとひと吹きすると、気持ちのいい冷感を感じることができます。あとは、花粉症や風邪で鼻が詰まったときに使ったり、生ゴミにスプレーしたり、トイレのニオイ消しとして使ったり…。生活のいろいろなシーンで活躍中。本当にいろいろなシーンで使えるので、ぜひご家庭に1本。常備をオススメします!

 

健栄製薬 株式会社


創業1946年。消毒薬・日本薬局方品の分野に特化した商品を生み出してきた企業。医療機関や薬局をはじめに、一般消費者のニーズにも応えられるような身近で使いやすいアイテムを販売。「ハッカ油」「無水エタノール」「クエン酸」「ワセリン」「手ピカジェル」など、私たちの暮らしになじむアイテムも多く扱う。

 

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平 取材協力/健栄製薬 株式会社