1本あれば万能に使える!と、密かにブームの「ハッカ油」。虫除けに、リフレッシュに、お掃除に。さらには飲み物や料理の味付けにもできたり、風邪や花粉症対策にも使えたり…と、じつにいろいろなシーンで活用できるアイテムです。ハッカということは、スースーするの?と想像する人は多いかと思いますが、一体ハッカ油とはどんなものなのでしょうか。
なんでも掃除にも使えるらしい…ということで、具体的にどんな使用方法があるのかをメーカーの健栄製薬 株式会社の広報ご担当に取材。家じゅうのあちこちで使えるらしいのです!
家事にめちゃくちゃ使える!ハッカ油の可能性
【キッチン】料理にはもちろん、後片付けやニオイ消しに使える
ハッカ油をシュッとひと吹きすると、メントールの爽涼感でキッチンのこもったニオイもすっきり。原液を使う場合は、重曹とハッカ油を水に溶かしたものをキッチンペーパーに含ませて、汚れが気になるところを拭いてみると清潔を保つことができます。単なる消臭効果だけではなく、カビや雑菌が繁殖するのも防ぐ効果もあるとか。
生ゴミをすぐに捨てることができない…という場合もあるでしょう。とくに夏場は、気になりますよね。そんなときは、捨てたゴミやゴミ袋に直接シュッ。いい香りがするだけでなく、害虫予防にもなります。また、害虫が発生しそうなところにハッカ油を数滴垂らした小皿やハッカ油を数滴垂らしたティッシュやガーゼ、コットンなどを置いておくのも効果的。香りがなくなったら新しいものに取り換えてください。
【リビング】掃除と害虫予防を兼ねる窓拭き
窓拭きにもハッカ油は大活躍。サッと網戸にスプレーしておくだけで、害虫予防と同時に風が吹くと清涼感のある香りが立ち込めます。真夏なら、網戸にスプレーをしておくのもいいですね。市販の洗剤は刺激が強い場合もありますが、ハッカ油なら天然素材なので安心です。また、炭酸水とハッカ油を混ぜると、炭酸水が汚れを浮かせてくれるので、クロスでサッと拭くだけ窓ガラスについた指紋の跡などをキレイにすることができます。
【バストイレ】メントールの爽快な香りで、家族がいつでも快適に使える
ハッカ油は、お風呂掃除にも重宝します。用意するのは、重曹とハッカ油。重曹1カップにハッカ油を10滴程度垂らします。よく混ぜてからバスタブに振りかけ、スポンジでゴシゴシ。重曹とハッカ油のダブルの効果で、バスタブがピカピカに!ハッカ油の爽快な香りが排水溝のイヤなニオイも撃退してくれます。
家のなかでニオイが気になる場所といえば、トイレ。トイレにスプレーを置いておくのもいいでしょう。トイレを出るときにシュッとひと吹きしておけば、気になるニオイも撃退できます。使用後のオムツに使うのもいいアイデアですね。
【衣類】洋服や靴からいいにおいがしたら、うれしい!
洗濯物を天日干しできない梅雨の季節の、気になる部屋干し臭。洗濯物をハッカ油にシュッとひと吹きするだけで、イヤなニオイが軽減します。それでもニオイが気になる…という場合は、洗濯機にハッカ油を加えるという方法もありです。最後のすすぎのときに一度洗濯機をとめて、クエン酸を大さじ2杯程度と、ハッカ油を数滴加えます。香りをもっと楽しみたいのであれば、さらに脱水時にハッカ油を数滴加えてもOK!
また、アイロンがけのリネンウォーターに数滴垂らして使うと、ハッカ油のいい香りいっぱいの中でアイロンがけができる上に、防虫・除菌効果もあって衣類がさっぱり。スチームアイロンなら蒸気が上がるたびにさわやかな香りがたちこめます。ハッカの防虫効果をより実感したいなら、衣装箱やタンスにハッカ油で作った匂い袋をしのばせておく方法も。
玄関の靴のニオイにも効果的。そのまま吹きかけるのではなく、コットンにハッカ油を含ませたものを布に包み、靴のなかに入れておくと次に気持ちよく履くことができます。
工夫次第でいろいろな場所に使うことができるハッカ油。家事のお助け役として、一役買ってくれること間違いなしです。次は、家事以外での使用術について聞きました。
健栄製薬 株式会社
創業1946年。消毒薬・日本薬局方品の分野に特化した商品を生み出してきた企業。医療機関や薬局をはじめに、一般消費者のニーズにも応えられるような身近で使いやすいアイテムを販売。「ハッカ油」「無水エタノール」「クエン酸」「ワセリン」「手ピカジェル」など、私たちの暮らしになじむアイテムも多く扱う。
取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平 取材協力/健栄製薬 株式会社