上司とのコミュニケーションを求める新人が過去最多!

新人教育に適した人について議論が起こりましたが、誰が教育に携わるとしても新入社員の考え方を理解することが大切かもしれません。今年4月に公開された「ラーニングエージェンシー『2020年度新入社員のキャリアに対する意識調査』」の結果は、変わりつつある新人の考え方を明らかに示していました。

 

株式会社ラーニングエージェンシーは2014年から毎年、新入社員に対して同様のアンケートを実施。「キャリア形成支援について会社に期待することは何か」と質問したところ、「上司に相談できる機会を作ってほしい(48.8%)」「上司以外の社員に相談できる機会を作ってほしい(29.7%)」が共に歴代最高値をマークしています。

 

また「どのような状況であれば、今の会社で働き続けたいと思いますか?」と聞くと、最も多かったのは66.6%で「職場の人間関係が良い」という回答でした。できるだけ衝突が起こらないように、新人教育の担当を選びたいところですね。

 

ちなみに以前の調査では、2015年以降「今の会社で働き続けたい」と考える新入社員が減少傾向に。2019年には50.5%とあわや半数を切りそうになったものの、2020年は59.1%と5年ぶりに上昇しています。

 

先ほどの教育担当に関する議論でも、賛成派と反対派の両方で「皆が安心して新人教育を任せられる人が一番」という声が多数上がっていました。そのことから考えても、やはり教育係は職場のキーマンとなるようです。

 

働き続けたいと考える新人が増えている昨今、会社を支えてくれる人材へと成長させるためにも、社員教育をする人間の資質をより重視する必要がありそうですね。

 

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文/牧野聡子

参照/株式会社ラーニングエージェンシー「2020年度新入社員のキャリアに対する意識調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000005749.html