大人の歯ぎしりは、ストレスや噛み合わせの悪さが影響していることが多いため、子どもが歯ぎしりしていると「何か問題があるのでは?」と心配になることでしょう。しかし子どもの歯ぎしりには、心配ないものと注意すべきもの、2種類があります。歯ぎしりが子どもにどのような影響を及ぼすのか、そして受診の目安について解説します。
「子どもの歯ぎしり」その原因とは?
子どもの歯ぎしりには「心配いらない歯ぎしり」と「注意が必要な歯ぎしり」の2つがあります。それぞれの原因を確認しましょう。
心配いらない歯ぎしり
特に心配のいらない歯ぎしりとは、「噛み合わせの調整」が原因で起こるものをさします。 乳歯の奥歯が生えてくる2歳頃や、永久歯への生え変わりの時期などは、これから生える歯の位置を調整したり、顎の位置を整えたりする準備期間のため、本能的に歯ぎしりをすると言われています。 また歯が生え始めたばかりの幼児では、歯が生え始めたことで起こるかゆみを解消するために、自然と歯ぎしりをすることもあるようです。
注意が必要な歯ぎしり
注意が必要なのは、次のような原因から起こる歯ぎしりです。 ●ストレス
●歯並びの異常
●顎の位置の不安定 歯ぎしりをするお子さんをよく観察して、次のような変化があった場合には気になる傾向といえるでしょう。
□歯並びに異常がある
□姿勢が悪い
□頬杖、片側噛み、横向き寝などの癖がある
□寝ている間の歯ぎしりも時々ではなく、頻繁
□日中も歯を噛み締める、喰いしばる様な仕草をする