子どもは免疫の機能が未熟なため、アレルギーを起こしやすいものですが、多くは成長と共に自然と改善していきます。 しかしなかには成長してもアレルギー症状が続き、いったんよくなったと思っても、また別のアレルギーによる病気を引き起こすことも。 このように、成長とともにアレルギーによる病気が連鎖するように変化していくことを「アレルギーマーチ」と呼びます。原因と対策について詳しく解説します。

「アレルギーマーチ」ってどんなもの?

 

iStock/ RyanKing999

 

「アレルギーマーチ」とは、成長するにしたがってさまざまなアレルギーによる病気が、次々に現れることを指します。 そもそもアレルギーとは、花粉やハウスダスト、食べ物など特定の「アレルゲン」に対する過剰な免疫反応が生じることで引き起こされる病気のこと。 症状の現れ方は多岐に渡り、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などの病気も「アレルギー」の一種です。

 

引用:環境再生保全機構「特集子どもの成長とアレルギー「アレルギーマーチ」から学ぶアレルギー疾患の予防と管理」

 

「アレルギーマーチ」は、これらのアレルギーによる病気が次々に現れる状態のこと。 多くは乳児期にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症し、成長とともに一旦よくなるものの、次は気管支喘息やアレルギー性鼻炎など、別のアレルギーによる病気を発症するようになります。 さらに成長していけば、自然とアレルギーによる病気が治っていくこともありますが、なかには成人しても治らず、日常生活に支障を来すケースもあります。