赤ちゃんがなぜかずっと泣いていて機嫌が悪い、離乳食を食べたがらない…どうしたんだろうと心配になりますよね。そんなとき、ちょっとお口の中にも注目してみてください。もしかしたら「口内炎」ができている可能性もありますよ。赤ちゃんにできやすい「口内炎」の症状や特徴、原因と対策を知っておきましょう。

 

赤ちゃんの「口内炎」ができる場所

 

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赤ちゃんがミルクを飲みたがらない、離乳食を食べたがらない、ずっと泣き止まない…こんなときは「お口のなか」もチェックみましょう。もしかしたら「口内炎」が原因の可能性があります。

口内炎ができやすい箇所

●頬の内側の粘膜
●喉の奥
●歯茎と頬肉の間
●唇の内側
●舌の縁 など

 

口内炎の大きさや形状

●真ん中が浅くくぼんでいる円形の潰瘍状態
●水が溜まった水泡タイプ
●ミルクのカスのようなタイプ など それぞれの「口内炎」について、詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんにできたすい「口内炎」の種類と原因

 

赤ちゃんに発生しやすい口内炎には、主に下記のような種類と原因が考えられます。

カタル性口内炎

傷から細菌が感染して、炎症を起こすのが主な原因です。物理的な刺激(おもちゃを口に入れる、歯が当たる等)、口内環境の不衛生、熱い食べ物で火傷したときなどに発生します。 口内粘膜が赤く腫れる、水泡ができるなどの特徴があり、口の中の粘膜の刺激を受けた箇所にできやすいです。ひどい場合には、小児歯科や小児科を受診しましょう。

 

カンジダ性口内炎(鷲口蒼)

カビの一種である「カンジダ菌」の感染で発生します。生後1~2か月の乳児に多く、頬の内側や舌、上顎にできやすい口内炎です。口の中や舌に白い小さな斑点ができるのが特徴で、ミルクのカスのように見えます。 拭っても取れず、無理に擦って取ろうとすると白い斑点が剥がれて、出血を起こし痛みが出る場合も。出血や痛みがみられる場合、なるべく触らずに小児科を受診しましょう。

 

アフタ性口内炎

精神的ストレスや、ビタミン不足などで発生します。できやすい箇所は頬の内側、唇の内側、舌、歯茎。真ん中が窪んでいて、表面が白くて周りが赤い潰瘍が、1個〜数個できるのが特徴です。 1週間程度で自然に治りますが再発の可能性も高く、症状がひどい場合は、小児歯科や小児科を受診しましょう。

 

ウイルス性口内炎(ヘルペス性屍肉口内炎・ヘルパンギーナ)

ウイルス感染による口内炎は、唇、口腔内粘膜、喉、喉の奥にできやすく、3840度程度の高熱とともに口内炎が多発。強い痛みが生じます。全身症状もある場合は、小児科を受診しましょう。