家族で生活していくなかで、夫婦喧嘩を絶対にしないというのは難しいでしょう。しかし「子どもの前での夫婦喧嘩」は、子どもの脳によくない影響を与えるという研究結果も。もし、子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったら、どんなフォローが必要なのでしょうか?

夫婦喧嘩が子どもに与える影響

 

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福井大学とアメリカのハーバード大学が共同で行った研究によれば、親の夫婦喧嘩で「言葉の暴力」を日常的に見てきた、18~25歳の若者の脳のMRI画像を撮影したところ、約20%で脳の一部の萎縮が認められたとのこと

(※1)。 特に海馬や扁桃体といった、情緒の安定や記憶力を司る脳の部位の萎縮が目立つため、将来的に些細なことで怒りや不安を感じるなど、気分が安定しにくくなる可能性が考えられます。 また、視覚を司る後頭部の萎縮も多くに見られ、結果として学習能力なども低下しやすくなることが分かりました。

 

暴力よりも暴言の方が脳にダメージ

一般的に暴力を用いての、いわゆるドメスティックバイオレンス(DV)にくらべ、言い争いによる夫婦喧嘩では、子どもへの悪影響は少ないように思えるかもしれません。 しかし研究の結果、暴力よりも暴言の方が、子どもの脳への影響が大きいことが分かりました。つまり子どもの前での夫婦喧嘩を続けていると、健全な成長を妨げ、将来にも暗い影を落とす可能性があるのです。

 

 

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