髪を洗った後の「アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)」では、主にヘアオイルやヘアミルクが用いられますが、最近では、あのおなじみの「ワセリン」を使ったヘアケアが話題になっているのをご存じでしょうか? コスパもよく、効果も上々!家族みんなで一緒に使える「ワセリン」のヘアケア法をご紹介します。

髪のケアにワセリンを使うべき理由

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「ワセリン」は、石油由来の保湿剤のひとつ。ワセリンのなかでも純度別に名前が分かれますが、今回は一般的に市販されているワセリンでのヘアケアについてお話ししていきます。 塗った面に密着して、フタのように覆う特徴があるワセリンは、軟膏のように保護と保湿に効果的とされています。そのため、次のような状態の髪に、高い保湿効果が望めるといわれています。

 

  • ブリーチ毛などのパサつく髪の毛
  • 乾燥が気になるエイジングヘア

 

ワセリンは無香料無着色や防腐剤不使用の製品も多いので、匂いや刺激も少なく、スタイリング剤としての使用もできるのも特徴です。

ワセリンを使ったおすすめヘアケア方法

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ワセリンを使用したヘアケアで、特におすすめの使い方を3つをご紹介します。

1.髪を乾かす前の「アウトバストリートメント」

お風呂上がりの髪を乾かす前につけることで、ドライヤーの乾燥から保護します。 アウトバストリートメントは、ブローをする際にも大切に。髪にまとまりが欲しい人にはおすすめのヘアケアです。 ワセリンはベタつきすぎないので、比較的用いやすいヘアケア法といえるでしょう。

2.ドライ後の「保湿ケア」

ドライヤーをした後の髪の保湿ケアとして使用します、特にパサつく毛先の乾燥予防などに効果的なケア法です。 多くなりすぎないよう分量に気をつけながら、手の平で広げて毛先に薄く使用します。分け目や髪の方面などにピンピン跳ねる、短い毛を抑えることができます。 スタイリング剤としても使用でき、ツヤを出しながらまとめてくれるので、朝シャン派の人にとって時短アイテムに。流行のウェットヘアにも使用できます。

3.頭皮を健康にする「マッサージ」

頭皮マッサージのときの使用もおすすめです。頭皮が乾燥気味の人は、そのまま保湿剤としての使用できるうえ、脂性肌の人の頭皮にも使えます。 オイルクレンジングの要領で、シャンプー前に頭皮をワセリンマッサージして、その後シャンプーで、ワセリンと汚れをしっかり洗い流します。 適度な保湿感を残しつつ、余分な脂と汚れを浮き上がらせて洗い流すことができ、油分のバランスを保ちやすくしてくれます。

ワセリンをヘアケアに使うときの注意点

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ワセリンを使用したことがある人がならお分かりだと思いますが、ワセリンには「重めのベタつき」があります。 適量であれば保湿の持続性がとても高いのですが、使用量が多すぎると予想以上に重くベタつく可能性があり、一度つけてしまうとシャンプーをしない限り、ベタつきは落とせません。 使用する際には、毛先から「小さめの真珠一粒大くらい」を目安に少しずつつけながら、自分の髪の長さや量によって、調節してください。

 

ワセリンには、今回ご紹介したヘアケア方法以外にも、たくさんの活用方法があります。「保湿をしたい」と思ったときには、ぜひワセリンを思い出してみてください。コスパもよく、家族全員に優しいケアとして、きっと気に入ることと思います!

 

文/西有絵美里