口には「食べる」「話す」「呼吸」の3つの機能があり、これらを総称し「口腔機能」と呼びます。こうした口腔機能は哺乳・離乳の時期から始まり、段階的に正しい経験を積むことで発達していくもの。将来的に、体の健康ときれいな歯並びにつながります。子どものために気をつけてあげたい「口腔機能発達不全症」について解説します。

 

「口腔機能発達不全症」とは

 

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「口腔機能発達不全症」は、咀嚼

(そしゃく/噛むこと)や嚥下(えんげ/飲み込むこと)がうまくできなかったり、発声の異常があったり、口呼吸などが認められる症状です。 15歳未満で「咀嚼機能・嚥下機能・食行動・構音機能・栄養(体格)・その他」の項目のうち、「咀嚼機能を含む2項目以上」に異常が見られると、口腔機能発達不全症と診断されます※1)

以下のような様子が見られたら、注意が必要です。


●食べ物を左右どちらかに偏って噛む
●常に口をぽかんと開けている
●いびきをかくことが多い
●食事の時間が長すぎたり、短すぎたりする
●よく噛まずに飲み物で流し込んでいる

 

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