赤ちゃんのお肌は皮脂や汗の分泌が盛んなため、思いのほかトラブルが多く「ツルツル」とは程遠い、と感じるママも多いのではないでしょうか。生後1か月前後から、顔や頭にべたべたとしたかさぶたのような湿疹ができた場合は注意が必要。「脂漏性皮膚炎

(しろうせいひふえん)」を発症しているかもしれません。医師が詳しく解説します。

脂漏性皮膚炎ってどんな病気?

 

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「脂漏性皮膚炎」とは、皮脂の分泌が多い部位にべったりした黄色っぽいかさぶたのようなものがこびりつき、その部位や周囲の皮膚に炎症を引き起こす病気のことです。 赤ちゃんと思春期以降の成人が発症しやすいとされ、赤ちゃんの場合は生後2~4週目頃に、頭皮やおでこなど皮脂分泌が盛んな部位に発症します。 肌の常在菌が皮脂を分解した際につくられる「遊離脂肪酸

(ゆうりしぼうさん)」によって肌にダメージが生じることが原因と考えられていますが、生後812か月くらいまでに自然に治るとのことがほとんどです。 見た目にインパクトが強い症状が現れるため心配されるママも多いですが、いずれは自然に治るものです。正しいケアをしながら乗り越えていきましょう(※1)

 

 

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